畑こうじ情熱ブログ

あなたがいるから頑張れる。わたしの熱い想いを感じてください。

政府の農政改革は不安だらけ

2014年03月28日 11時58分51秒 | Weblog
 一昨日に農林水産委員会で森林関係の質疑に立ち、昨日の本会議で農政改革関連法案の質疑に立ちました。
 農政改革とは、戸別所得補償の米の直接支払交付金を来年度は半額にし4年後には廃止し、日本型直接支払制度を創設することを主な内容にしています。日本型直接支払いとは、集落を対象として、農地を農地として維持するための共同作業に交付金を交付するものであり、個々の農家にお金を支払うものではなく、農家所得も16億円減少するという岩手県の試算もあります。そもそも、農家の経営・生産面に対する支援をメインにして、経営が立ちゆくようにすることが、農地を維持することにつながるわけで、いくら農地維持に対する共同作業のみにお金を出しても、経営が成り立たないと、離農を招いてしまい、農地の維持は困難となるのです。そういう意味で、政府案は、現場の実態をわからない、理念・方向性が全く間違っていものだと言わざるを得ません。また、政府は、農政改革により農家所得がどのように変わるかに答えることができませんでした。

 また、生産調整も、戸別所得補償は、交付金というインセンティブを与えることで、強制力やペナルティなしにソフトな手法でなされるもので、実質的には選択制という合理的な制度です。一方、政府案は、情報提供を詳細に行うことで生産調整を実質的にできるというもので、現実を知らない案です。

 本会議の隣の席の前某市長をやっていた無所属の議員は、「農家の実態と農業の実態を知らないにもほどがある、走りながら考えるというのではあまりに不誠実だ。」と怒っていました。私の支持者は、「「安倍さんは、全てのメニューがあると出しているが、実際に入ってみると、それはありません。」という食堂、レストランのようなものだ。」と皮肉っていました。

 昨日は、意識して、挑発的なフレーズを入れて質問しました。予想したとおりヤジがごうごうと出ました。気持ちよかったです。冷静で穏やかで論理的なやり方もいいのですが、あまりに中身がないのにもかかわらず、さもいいことを言っているような場合には、ニュー畑浩治になろうと思います。

コピペ法案と相まみえる ①

2014年03月25日 17時43分26秒 | Weblog
 本日、私の立案した「東日本大震災復興特別区域法の一部を改正する法案」を午後3時30分に国会に提出しました。民主、みんなの党、結いの党との共同提案です。提出に当たって必要な賛同議員には、社民党、共産党の議員にも名を連ねていただきました。まさに野党共闘の象徴となる法案です。

 しかし、午後5時に遅れて、自公がまさにそっくりの案を国会に提出したとのことです。提出後の記者会見では、その点の感想を聞かれました。私は、「与野党対決すべきものではないので、互いのメンツは捨てて成立させるべきものだ。ただ、最近まで、政府与党は、法律改正の必要はない、運用改善で十分だ、と言ってきて、本法案への対応も冷淡だったことを考えると、複雑な気持ちだ。しかも、出てきた案が、まさにコピペ法案だ。これだったら、早くから、政府与党として対応すべきであった。被災地のことを考えると残念だ。」と述べました。階議員も、衆議院事務総長に提出の際に同趣旨のことを言っていました。2月3日のテレビ入りの予算委員会で、私の案を示して質疑を行った際に、「与党の皆さん、この案をプレゼントします。パクっていただいてかまいません。」と言ってしまいましたが、、、。 

 岩手県や被災地市町村関係者から電話をいただきました。「ありがとうございました。畑さんの動きがあったから自公も実質的には乗るような案を出さざるを得なくなりましたね。巨大与党と官僚機構を動かしたということですばらしいではないですか。みんな畑さんがやったということは知っていますよ。」とのことでした。もちろん、行政関係者、第一線の記者などプロにはわかるわけですが、一般の人は、与党の発信力と相まってミスリードしてしまいそうです。与党寄りのマスコミの上層部は言うまでもないでしょう。わかる人にはわかるだけでは残念ではあります。

 午後6時からのNHKニュースには、与野党それぞれ法案提出、民主ら野党提出と言っていました。そして、提出の時の事務総長室に入る時の映像は、民主党議員が入るのが流れていました。小政党の悲哀を感じました。ただし、民主党の今回の柔軟で暖かい対応には本当に感謝しています。党内手続を、自党の案件よりも、迅速、かつ、柔軟にやってもらいました。やはり古巣であり、もどるべきところは民主かなと感じた次第です。



尚、コピペ法案と相まみえる②、③、④、⑤ として、提出時・記者会見時のほかの写真を公開致します。

 

議員立法に全力

2014年03月21日 16時16分38秒 | Weblog
 昨日から久慈は大雪です。かなり積もりました。私が出る予定だった行事も中止となりました。まだ被害の全貌はわかりませんが、大きな被害のないことを切に祈ります。ちょうどこの関係の救いとなる法案を現在野党政策責任者会議の下にある防災関係の実務者会議で議論、準備中です。2月の山梨などの大雪をきっかけに議論を始めたものです。農業共済関係の負担金の軽減、細かい被害にも支出できる都道府県の基金に対する国の財政支援義務を課すこと、被害対策の措置を万全にとるべき旨の訓示規定等からなっいてます。まずは、来週中に法案の前提となる委員会決議を災害対策特別委員会で行う方向で話しています。法案及び決議の内容について野党間でほぼ合意ができつつあります。

 またねかねてからの懸案であった私の立案した被災地の用地取得の特例を設けるための東日本大震災復興特区法の一部改正案については、今週民主党の復興部会に説明して共同提案についての概ねの了解が得られました。維新、みんなは、少なくとも法案には賛成の上で、共同提案について前向きに検討してもらっています。結いの党は検討中です。社民は賛成に決まりました。もうすぐ国会に提出できそうです。と思っていたら、びっくりしたことに、本日の岩手日報に、自民も同様の法案を提出することに決定し、来週にも提出の予定と載っていました。内容を見ると、私の案をぱくり、それに階議員の案の一部を加えたという姑息なものです。これまで、用地問題については、法律改正の必要はない、運用の改善で十分だと言ってきた、自民党ですが、生活・民主の進展ぶりを見て、方針をころっと変えたのでしょう。今後は、自民・公明案と、生活・民主を中心とした野党案が、それぞれ国会に提出され、すりあわされて、最終的に復興特別委員長提案という形で成立するのではないでしょうか。反対し合う内容ではないし、自民が私の案と同様の内容を立案してきたくらいですから。通れば、名にこだわらず実をとるということで、私としては構わないのですが、自民党のやり方には、何か釈然としない面白くないものを感じます。

 昨日は、民主党の原口議員、奥野議員、結いの党の柿沢未途議員と、共同で立案した「放送法改正案」を国会に提出しました。NHK会長や経営委員の言動が問題を呼んだのは記憶に新しいのですがこのような問題が起こらないように、NHKの会長の選定の透明性・客観性の確保、役員の不偏不党、公正中立を確保するための服務規定等に関する改正です。昨日、午後3時のNHKニュースに提案後の記者会見の様子が放送されていたと聞きました。

 最近、痛切に思うのは、野党や他の党との連携の必要性です。自分の党の論理だけを過度に出しても、まとめるのに生産的ではないからです。いわゆる武闘派的なやり方は、私は嫌いですし、かねて武闘派的な路線をとった人が我が党にいなくなった現在、私は、柔軟に交渉して調整する路線をとっています。久慈市長選挙でも、4年前と異なり、党の選挙と見られないように市民党的に、現市政ではだめだと思う様々な立場の人との連携を重視して、そのような形をつくるのに努力したことが功を奏したのだと思います。今後の選挙のやり方の大きなモデルとなると確信しています。

新久慈市長に遠藤じょうじさん

2014年03月17日 07時29分22秒 | Weblog
 昨日の久慈市長選挙で、遠藤じょうじさんが当選しました。私も、3月9日の第一声以来、遠藤さんとともに選車での街頭演説、確認団体車での街頭演説、夜の個人演説会、最終日の大街頭演説とフルに支えてまいりました。市民党的立場の遠藤さんを、地元の国会議員の立場から、遠藤さんの政策に賛同する者として応援してまいりました。気持ちが通じる久慈市長が誕生することとなって大変うれしい思いです。

 遠藤さんは、前回の選挙でわずか53票差で敗れたわけですが、その後私の地元秘書も一時期やってもらいました。様々な試練を経て、市長になる準備ができていきました。もとより、元県庁の幹部職員として、政策能力、行政手腕は折り紙つきですが、4年間市民の皆さんの中に入っていく活動をし続けたことによって、さらに、政治家としての懐の深さ、人間性を身につけたことが今回の大勝の勝因ではないかと思います。

 これまで久慈市長は、長く世襲が続いていましたが、初めて、庶民出身(遠藤さんは牛乳屋さんの息子です)の市民派の市長が誕生しました。これからの久慈市の発展のために、私も庶民出身の久慈出身の国会議員として、支え、ともに連携してがんばってまいります。

忘れてはならいものがある

2014年03月11日 22時00分23秒 | Weblog
 本日、3月11日は、東日本大震災から3年です。私は、久慈市の復旧・復興・飛躍の集いに参加しました(久慈市は比較的被害の少ない地域であったためこのような前向きなネーミングなのだと思います。ただ、来賓のリボンがお祝いの時のような赤と白のものだったのはいかがかと思います。)。その後、NPO法人が行っている「震災モニュメント」起工の安全祈願祭に出席しました。これは、港湾地区の屋外で雪も舞う大変寒い中で行われましたが、3年前の震災の時を思い出しました。あの時も寒くて、停電と灯油の不足で毛布にくるまって寒い日々を過ごしたことを思い出しました。それが終わった後、市内の目抜き通りを走ると、キャンドルが通りに灯されているのが目に入りました。キャンドルナイトです。あの日を思い出し、市民の皆さんが通りのろうそくに火を灯しているのでした。

 震災の風化が言われています。私は、そのことを国会で感じます。原発関係の質疑は割とありますが、それ以外のまちづくり、産業再生、住宅再建等の復興一般の質疑を行う人が、私以外にほとんどいなくなりました。残念なことです。

 復興の進め方についても、例えば、用地取得問題一つとっても、問題が発生した都度、現行制度の範囲内でケーススタディをしながら進めるという姿勢も問題です。ケーススタディという悠長な余裕は、被災地にはないのです。問題が予想されるなら、先回りで手を打たなければなりません。いつから官僚の仕事の仕方がこのように劣化してきたのでしょうか。

 昨日は、仮設住宅を出て、自ら家を手当てして住んでいる人の話を聞きました。「仮設住宅は、隣の小さい物音でも響いて、とても過ごせたものではなく、寝られなかった。割り当てられた部屋を出て、しばらく、共用の集会場で寝泊まりしていた。しかし、それも耐えられなくなり、仮設住宅を出ました。」というのです。震災関連死や震災うつも多くなっています。仮設住宅にお住まいの方に、できるだけ早く恒久的な住宅に移っていただくために、制度改正、法律改正も含めてできることは何でもすべきではないでしょうか。