アメリカ大統領選挙予備選挙で、アメリカ民主党は、オバマ氏とヒラリー・クリントン氏が激しい戦いをしています。オバマ氏は変革を唱え、ヒラリー氏は経験を訴えています。
何だか我が選挙区の構図のような感じもします。
経験はもちろん大切ですが、その経験とは誤った経験、現在の状況を生じさせている経験も含むものであることを見落としてはならないと思います。
私がドイツに赴任しているときは、ドイツ連邦議会(日本の衆議院に相当)選挙が行われました。ずいぶん前のこととなりますが、時のコール首相率いるキリスト教民主同盟が社会民主党に敗れ、確か16年ぶりの政権交代が行われたものでした。時のコール首相は、ドイツ統一をなしとげた世界的力量を訴えていました。しかし、当時のドイツは失業者が400万人と全く減る気配がなく経済的には大変厳しい状況でした。ドイツ国民は、この点を問題にして、過去の経験ではなく、これからの経済状況の改善をもたらす変革を選んだのでした。統一宰相と言われたコール氏が率いる政権を代えたのです。
そういえば、イギリスは、第二次世界大戦の戦後処理の段階で、英雄のチャーチルを敗北させ、労働党率いる新首相のアトリーがポツダム会談に途中から参加したこともあります。このときのチャーチル率いる保守党敗北の原因も確か経済問題だったのではなかったでしょうか。
単なる経験を重視するのではなく、そのときどきの状況により世界的には賢明な判断が行われているのです。
何だか我が選挙区の構図のような感じもします。
経験はもちろん大切ですが、その経験とは誤った経験、現在の状況を生じさせている経験も含むものであることを見落としてはならないと思います。
私がドイツに赴任しているときは、ドイツ連邦議会(日本の衆議院に相当)選挙が行われました。ずいぶん前のこととなりますが、時のコール首相率いるキリスト教民主同盟が社会民主党に敗れ、確か16年ぶりの政権交代が行われたものでした。時のコール首相は、ドイツ統一をなしとげた世界的力量を訴えていました。しかし、当時のドイツは失業者が400万人と全く減る気配がなく経済的には大変厳しい状況でした。ドイツ国民は、この点を問題にして、過去の経験ではなく、これからの経済状況の改善をもたらす変革を選んだのでした。統一宰相と言われたコール氏が率いる政権を代えたのです。
そういえば、イギリスは、第二次世界大戦の戦後処理の段階で、英雄のチャーチルを敗北させ、労働党率いる新首相のアトリーがポツダム会談に途中から参加したこともあります。このときのチャーチル率いる保守党敗北の原因も確か経済問題だったのではなかったでしょうか。
単なる経験を重視するのではなく、そのときどきの状況により世界的には賢明な判断が行われているのです。