高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

田舎と都会の違い

2009-08-03 19:22:07 | 日記
隣町の寿都(すっつ)で「田舎で働き隊事業」の研修生として派遣滞在しているW君が業務で訪ねて来たので、激痛を恐れつつ寝床からそろそろと這い出て立ち上がると、窓の外はいつの間にか青空が広がっていた。午後からは晴れていたらしい。

このところ立て続けに農水省関連の仕事が札幌のねおす本部を中間支援組織的な位置付けとして始まっています。

現在、ねおすスタッフは都市の札幌以外に北は中頓別、東は弟子屈川湯温泉、大雪山麓の東川、登別、道南の大沼、黒松内といった田舎に職員の半数以上が居住しています。さらに、働き隊事業では、この夏より新たに道内六ヶ所に若い人材を送り込んでいます。

つまり、相当数のスタッフが田舎側に配置されているのです。そして、それぞれの地域事情に合わせて、それぞれが異なる仕組みを持って、あるいは仕組みづくりのために地域内の人、モノ、情報さがし、地域内の活動を実際にしながら、交流創出を目指しています。

そして本年度から、エコツーズムや自然体験活動が基軸の経営に加えて、田舎での地域活動、地域づくりに関わる軸を明確に建てました。

具体的に着手してからは、まだ半年あまりしかたっていませんが、この初動段階で、改めて田舎と都市との価値観や生活サイクルの違い、ものの見方の違い、仕事の進め方の違いを感じ、戸惑うことが出て来ています。

これは田舎側に住む当事者として、貴重な経験をこれから積むことになりそうな予感でもあります。

戸惑いの第一は、物事が動き出すと、イニシアチブが田舎側で取りにくくなるということです。

たぶんこの原因は、事業推進当事者の生活に関係しています。都市生活者は「非日常なこと」を企画推進しているので日常にしがらみがない、ところが田舎側は日常生活者なので現在の仕事や生活サイクルに様々なしがらみがある。

私達は、田舎の日常の中におり、どうしても足元の仕事を優先的こなしてゆかなければならない。ところが、都会側に住むスタッフは、都会では味わえない非日常性を田舎に求め、その交流創出すること事態が「仕事」です。田舎に住んでいないのに、事業企画推進してゆきますから、机上論で「いい事」が押し付けられてくる「感じ」がどうしてもしてしまいます。

田舎で求めているものが、都会側で生活している人にわかりにくいのは、当たり前でしょうが、この隙間を生めてゆかないと、田舎と都市との「協働」は生み出しにくい・・・・仕事の進め方のペースがあわない。

この歩調そろえが課題が、大きな課題になると言うことに気づかされています。
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1 コメント

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Unknown (araikaz)
2009-08-04 00:46:31
歩調をそろえるために まずは、相手のペースをよく理解する努力と、こちらのペースをうまく知ってもらう努力が大切でしょうか。
当たり前のようですが、なかなか上手く出来ないものです…

この戸惑いを どうやって解消していけるか…

がんばろー
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