自然活動を行う現場のネットワークである北海道自然体験推進協議会と研究者による環境教育学会北海道支部と協働でフォーラム開催をもくろんでいます。
その呼びかけ文の草案です。
環境教育学会北海道支部と北海道自然体験活動推進協議会(えぞCONE)との協働によるフォーラムの開催について
気候変動に起因すると推測される異常気象による災害が世界的に頻発しています。そして、森林や湿原の減少、生物種の絶滅なども危惧される時代に私たちは生きています。このような現代背景を克服すくESDの教育概念が共有されSDGsという国際的な目標も掲げられました。しかし、地球規模のさまざまな問題は人類生存にも関わることであるのに、一般生活と関連性を感じることは薄いようです。このたびの、新型コロナウィルスの拡⼤も人類による環境破壊が一因するという説もあります。 今後の⽇本・世界の社会、人類生存のゆくえは不確実性 が⾼まっています。
そのような中で、何かと何かがつながり合って形成されている自然環境についての理解がまずは不可欠です。科学的知見をいかに一般に啓発してゆくか、その手法として自然体験活動は、有効な手段となり得ると思います。
そのためには、インタープリテーションや体験活動におけるプログラミングで、いかに人々に自然についてわかりやすく伝えるかが求められます。
本フォーラムでは、SDGsの目標達成をするためにも、自然・環境や教育についての研究者と人々に自然体験(教育)活動を提供する現場リーダーが一同に会し、お互いの知見や実践を共有することによってネットワークをつくり、人々へこれらの環境問題をより自分事として捉えてもらうための活動の質を高めてゆくことを目標にしています。
近未来は人々が今までに経験のない課題を決断をしなけれ ばならないことが次から次へと迫っています。 現在のように不確実性の極めて⾼い時には、「今まで通りの考え⽅ややり⽅」を踏襲することはでき ないですし、「思いこみ」を持ったまま判断していては、うまくはいきません。もちろん、全く暗中模 索の中での決断ということでも困ります。 新しい未来へのシナリオデザインは、「起こりうる複数の未来の危機」を想定したうえで、それを乗り越えてゆく知識と実行力ある人材を育むことが求められています。
本フォーラムではこのことを目的として、研究者と体験活動の現場実践者とのネットワークづくりに寄与したいと考えています。
どうそ、皆様、よろしくお願い申し上げます。
環境教育学会北海道支部支部長 能條 歩
北海道自然体験活動推進協議会代表 高木晴光