高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

コンプレックス

2009-08-01 22:40:30 | 日記
去年の夏もこんな画像を貼りつけたなあ・・・

腰の快方が悪いのはベッドのせいと気づきました。私には柔らか過ぎて身体に疲労感を与えるので、以前移動したマットレスのベッドをつかってました。昼頃より畳に毛布を敷いて臥せてます。

今日は休養日プログラムなので学校敷地内には五十人位いるのですが、楽しくやっていることでしょう。私は、なんか・・・・逃亡者のように潜んでます。

*****

四畳半に、幾何学模様とわかる薄い藍染のカバーが掛けられたベッド、取っ手の細工が時代を感じさせる机とタンスだけがおかれた殺風景な部屋。その合間の窪みにパズルのピースをはめたようにTGYは、息を潜め臥せていた。

ベッドの向こう側の窓の下には愛犬グラッチェが繋がれいるのだが、彼も私の存在に気づいていない。彼は遠くで遊んでいる子ども達の仲間に入れてほしいらしく、やかまし吠えたてるので、何人もの子ども達が断続的に彼をかまいやってくる。笑い声や歓声があがり彼はしばし遊んでもらうけれども、子ども達はすぐ飽きて去って行ってしまう。クリームがかった夕暮れが近づいているのだ。

私は・・・それをじっと聞いている。気づかれないように・・・・隠れ切りたい逃亡者のように、

しかし、ただ逃亡者の心理と異なるのは・・・

見つけて欲しい、かまって欲しいんだなぁ

村上春樹に影響された薄い紫色のコンプレックスが窪地に潜んでいることに気づいたTGYの口元がわずかに動き、はにかんだように見えた。リトルピープルはそれを見逃さなかった。

窓から、二つ目の月がのぼるのが見えた。

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春樹さんの小説「1Q84」を一気にに読みましたが、最後の急展開に置いてきぼりされたようで、消化できないなあ。これは三巻目がでるのか?文中に「小説は問題を提起するだけ」みたいな表現があったので、これで終わりか?

夢をみそうだ。リトルピープルの・・・ つまり、作者の思うつぼ?
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万事休す

2009-08-01 07:24:47 | 日記
腰は快方に向かっているとは思えない・・・ちょっと弱気な私です。

全く動けなくなってしまった昨年の状態から比べると、痛み覚悟でベッドからなんとか起き上がり、つかまり立ちで、足の裏ひとサイズずつ、普段の十分の一くらいの歩行スピードで歩くことができます。

しかし、一日中寝ていたが、ちっとも良くなっているとは思えない。むしろ、腰の鈍痛は重くなっていると感じます。

こういう状態になればなったで、いろいろな気づきがあるものです。

ちょっとした何気ないひとつの動作に様々な位置の筋肉が関係していること。

狭い家なのに、動く時に体を支えるためにつかまる物が無いこと

こういう状態になると、人の情けもわかります・・・
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さて、おかげで本を読んでいます。話題のベストセラー、村上春樹さんの「1Q84」です。数日前の札幌出張の朝、この本の書評、広告、作者を話題にしたコラムを縦続けに目にしたので、珍しく小説を読む気になったのでした。キャンプ中だし、どうせこの夏は読めないだろうと思って買ったのですが、結局・・この療養を無意識に予感してたんだなあ。

恥ずかしながら・・・実は村上さんの本を読むのは初めてなのです。だから彼の他の作品のタッチと比べようがないのですが、私の勝手なこの本の感想は「ノーベル文学賞候補者作にしてはエンターテイメント性が高い」です。

サスペンスなのか、SF風味あり ハードボイルドありで、次から次へと読者の興味をつなげてゆく構成に完全にはまってます。
コメント (2)
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