ぐだぐだ?
そのときの状況にふさわしい“正しい敬語”で話したり書いたりできますか? メディアで働く人たちの多くが敬語を理解しておらず、日々、“敬語もどき”をどんどん広めています。特に「会う」「伝える」「知る」「話す」は絶望的で、私はこれを勝手に“四大ぐだぐだ敬語”と呼んでいます。
「先人たちの底力 知恵泉 板垣退助」(2021/1/12)で菊間千乃に「お会いしたことは?」と尋ねた新井秀和アナ( ̄д ̄)! ゲストの田原総一朗に会ったことはあるかという質問ですが、菊間千乃も一応ゲストですから「お会いになったことは?」と聞かないと。「お会いする」はよく耳にしますから、どういう場面でどのように使う表現なのか知らなくても気軽に言っちゃうのですね <( ̄д ̄)>。
「Tさんは眞子さまにもお会いしたことがあるほど、関係性は深いのです」(2021/7/9 10:48 週刊女性PRIME)って( ̄д ̄)! Tさん(国際弁護士)について、「その方は」や「移られたようです」というように尊敬語で書いているのに、「会う」だけ「お会いした」って・・・、それは謙譲語Ⅰですよ。
例えば、本人の言葉として「『眞子様にもお会いしたことがあります』ということで」だったらいいのですけれどね。会う相手が眞子さんだから「お会いした」と書いたのかもしれませんが、あくまでもライターがTさんについて書いているわけで、「Tさんは眞子様にもお会いになったことがあるほど」です。
「お会いしたことがあるんですよね」とゲストに尋ねた安めぐみ( ̄д ̄)! 目の前の相手に質問する場面ですよ、「お会いになったことがあるんですよね」でしょ! 「お会いしたのはいつですか」と言ったのは「FNNスーパーニュース」のディレクター( ̄д ̄)! 「お会いになったのはいつですか」でしょ!
だいぶ前ですが、「サンデー・ジャポン」で、作家が「○さんは、原因である相手方に直接お会いするんですよ、それに、アフターケアまでされるんですね」と言いました。尊敬する○さんについて説明しているわけで、「されるんですね」は、一応、尊敬語。でも、「直接お会いする」は謙譲語Ⅰですから、謙譲と尊敬が交ざっています。
作家なら「直接お会いになるんですよ」と言うぐらいのことは・・・無理か、校閲を経た出版物ではない、その場で口にした“自分の言葉”ですから、この人の日本語力はその程度ということです。そういう人は多いですね、「著書多数」って、校閲を担当する人がどれだけ苦労しているか・・・( ̄- ̄)。
元衆議院議員の宮崎謙介は「(不倫相手に)お会いしたのは3回だと記憶しております」と言いました( ̄д ̄)! 政治家というのは、言葉だけはやたら丁寧に、少しでも謙虚に聞こえるように、「お会いをさせていただきたい」とか「お会いをいただきまして」とか言いますが、それもおかしいでしょ ┐( ̄д ̄)г。
「日本沈没-希望のひと-」(脚本 橋本裕志)#7(2021/11/28)で、総理大臣に向かって「しかし、一人、お会いしていただきたいかたがおりました」と言った天海啓示(小栗旬)。総理大臣に「(データ改ざんで信用をなくした)世良教授に会ってやってほしい」と言うのですから「お会いになっていただきたいかた」でしょ!
「相棒」でも杉下右京(水谷豊)はたまに変な言い方をしますよ、「昔の仲間とお会いすることは?」とかね。「相棒season14」#3「死に神」(脚本 金井寛)では、ネット上の掲示板に「死にたい」と書き込んだ人に宛てて中村隼が書き送った文が「もし良かったら、直接お会いして、お話しませんか?」でした( ̄" ̄)。
中村隼は、死にたいという人に直接会って自殺に適した場所を教えるなど、自殺幇助を繰り返しているわけで、相手との上下関係はありません。その文を書いたのは制作スタッフか、あるいは脚本家の指示どおりなのか、どちらにしてもいけませんね、「もしよかったら、直接会って話をしませんか?」でしょ!
「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」#5(2021/8/18)で、消防士の武田から川合のスマホに届いたメッセージが「今度の土曜、休みなんですけど、ご都合よければ、お会いしませんか?」でした。どこかの偉い人に会いに行こうと川合を誘っているのか? 謙譲語Ⅰでも美化語でもない、日本語として成立しない言い方ですよ。
「お会いする」は謙譲語Ⅰです。例えば、武田が「今度の土曜日は休みです。川合さんのご都合がよろしければお会いしたいと思っているのですが、いかがでしょうか」と書くならいいのですが、もっと気楽な関係ですよね、武田と川合が会う(デートする)のですよね、「都合がよければ会いませんか?」で十分! 無理するな( ̄_ ̄)。
「お会いしていただける貴族のかたは」と言った「世界・ふしぎ発見!」ミステリーハンター、野々すみ花( ̄д ̄)! この人は、「~していただける」は尊敬、「~させていただける」は謙譲、そういう使い分けをしているのかな。これは「会ってもらえる」ということで、「会っていただける貴族のかたは」と言えばいいのです。
羽鳥慎一をはじめとして多くのアナウンサーやキャスターは、例えば「紹介する」を、他人がするときは「ご紹介していただきます」、自分がするときは「ご紹介させていただきます」で、他人(尊敬)なら「して」、自分(謙譲)なら「させて」なのですよ、愚かですね (`^´)、これにすっかり影響されちゃっている人が多いのですよ( ̄" ̄)。
楠田枝里子の「お待ちしていらっしゃる」はちょっと面白いですね、「いらっしゃる」があの人らしいですが、「待っていらっしゃる」と言えないなんて( ̄д ̄)! NHKの古谷敏郎アナも「ご説明していただけますか」で、若い人に限らず、こういう情けないことになっていますから、影響されないように気をつけましょう。
あ、そうだ、ぐだぐだということでちょっと、余談ですが、この頃のテレビは映像がやたらぐらぐらしていませんか? ロケだと、カメラを肩に担いだり手に持ったりして撮影しているのでしょうけれど、NHKの「京コトはじめ」のような番組でも、対象物にズームしていってアップになるときですら、ぐらぐらぐらぐら、見ていられない( ̄д ̄)。
それから、「王様のブランチ」(2022/4/23)で小説か何かの紹介をしていて、「ワインをかみしめて飲んだ」というナレーションなのに、再現Vらしきものに登場した女性がワイングラスをコップみたいにむんずとつかみ、赤ワインを一気にゴクゴクゴク・・・って、ブドウジュースかっ( ̄д ̄)! 放送業界の人たち、テキトーにやってない?
そのときの状況にふさわしい“正しい敬語”で話したり書いたりできますか? メディアで働く人たちの多くが敬語を理解しておらず、日々、“敬語もどき”をどんどん広めています。特に「会う」「伝える」「知る」「話す」は絶望的で、私はこれを勝手に“四大ぐだぐだ敬語”と呼んでいます。
「先人たちの底力 知恵泉 板垣退助」(2021/1/12)で菊間千乃に「お会いしたことは?」と尋ねた新井秀和アナ( ̄д ̄)! ゲストの田原総一朗に会ったことはあるかという質問ですが、菊間千乃も一応ゲストですから「お会いになったことは?」と聞かないと。「お会いする」はよく耳にしますから、どういう場面でどのように使う表現なのか知らなくても気軽に言っちゃうのですね <( ̄д ̄)>。
「Tさんは眞子さまにもお会いしたことがあるほど、関係性は深いのです」(2021/7/9 10:48 週刊女性PRIME)って( ̄д ̄)! Tさん(国際弁護士)について、「その方は」や「移られたようです」というように尊敬語で書いているのに、「会う」だけ「お会いした」って・・・、それは謙譲語Ⅰですよ。
例えば、本人の言葉として「『眞子様にもお会いしたことがあります』ということで」だったらいいのですけれどね。会う相手が眞子さんだから「お会いした」と書いたのかもしれませんが、あくまでもライターがTさんについて書いているわけで、「Tさんは眞子様にもお会いになったことがあるほど」です。
「お会いしたことがあるんですよね」とゲストに尋ねた安めぐみ( ̄д ̄)! 目の前の相手に質問する場面ですよ、「お会いになったことがあるんですよね」でしょ! 「お会いしたのはいつですか」と言ったのは「FNNスーパーニュース」のディレクター( ̄д ̄)! 「お会いになったのはいつですか」でしょ!
だいぶ前ですが、「サンデー・ジャポン」で、作家が「○さんは、原因である相手方に直接お会いするんですよ、それに、アフターケアまでされるんですね」と言いました。尊敬する○さんについて説明しているわけで、「されるんですね」は、一応、尊敬語。でも、「直接お会いする」は謙譲語Ⅰですから、謙譲と尊敬が交ざっています。
作家なら「直接お会いになるんですよ」と言うぐらいのことは・・・無理か、校閲を経た出版物ではない、その場で口にした“自分の言葉”ですから、この人の日本語力はその程度ということです。そういう人は多いですね、「著書多数」って、校閲を担当する人がどれだけ苦労しているか・・・( ̄- ̄)。
元衆議院議員の宮崎謙介は「(不倫相手に)お会いしたのは3回だと記憶しております」と言いました( ̄д ̄)! 政治家というのは、言葉だけはやたら丁寧に、少しでも謙虚に聞こえるように、「お会いをさせていただきたい」とか「お会いをいただきまして」とか言いますが、それもおかしいでしょ ┐( ̄д ̄)г。
「日本沈没-希望のひと-」(脚本 橋本裕志)#7(2021/11/28)で、総理大臣に向かって「しかし、一人、お会いしていただきたいかたがおりました」と言った天海啓示(小栗旬)。総理大臣に「(データ改ざんで信用をなくした)世良教授に会ってやってほしい」と言うのですから「お会いになっていただきたいかた」でしょ!
「相棒」でも杉下右京(水谷豊)はたまに変な言い方をしますよ、「昔の仲間とお会いすることは?」とかね。「相棒season14」#3「死に神」(脚本 金井寛)では、ネット上の掲示板に「死にたい」と書き込んだ人に宛てて中村隼が書き送った文が「もし良かったら、直接お会いして、お話しませんか?」でした( ̄" ̄)。
中村隼は、死にたいという人に直接会って自殺に適した場所を教えるなど、自殺幇助を繰り返しているわけで、相手との上下関係はありません。その文を書いたのは制作スタッフか、あるいは脚本家の指示どおりなのか、どちらにしてもいけませんね、「もしよかったら、直接会って話をしませんか?」でしょ!
「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」#5(2021/8/18)で、消防士の武田から川合のスマホに届いたメッセージが「今度の土曜、休みなんですけど、ご都合よければ、お会いしませんか?」でした。どこかの偉い人に会いに行こうと川合を誘っているのか? 謙譲語Ⅰでも美化語でもない、日本語として成立しない言い方ですよ。
「お会いする」は謙譲語Ⅰです。例えば、武田が「今度の土曜日は休みです。川合さんのご都合がよろしければお会いしたいと思っているのですが、いかがでしょうか」と書くならいいのですが、もっと気楽な関係ですよね、武田と川合が会う(デートする)のですよね、「都合がよければ会いませんか?」で十分! 無理するな( ̄_ ̄)。
「お会いしていただける貴族のかたは」と言った「世界・ふしぎ発見!」ミステリーハンター、野々すみ花( ̄д ̄)! この人は、「~していただける」は尊敬、「~させていただける」は謙譲、そういう使い分けをしているのかな。これは「会ってもらえる」ということで、「会っていただける貴族のかたは」と言えばいいのです。
羽鳥慎一をはじめとして多くのアナウンサーやキャスターは、例えば「紹介する」を、他人がするときは「ご紹介していただきます」、自分がするときは「ご紹介させていただきます」で、他人(尊敬)なら「して」、自分(謙譲)なら「させて」なのですよ、愚かですね (`^´)、これにすっかり影響されちゃっている人が多いのですよ( ̄" ̄)。
楠田枝里子の「お待ちしていらっしゃる」はちょっと面白いですね、「いらっしゃる」があの人らしいですが、「待っていらっしゃる」と言えないなんて( ̄д ̄)! NHKの古谷敏郎アナも「ご説明していただけますか」で、若い人に限らず、こういう情けないことになっていますから、影響されないように気をつけましょう。
あ、そうだ、ぐだぐだということでちょっと、余談ですが、この頃のテレビは映像がやたらぐらぐらしていませんか? ロケだと、カメラを肩に担いだり手に持ったりして撮影しているのでしょうけれど、NHKの「京コトはじめ」のような番組でも、対象物にズームしていってアップになるときですら、ぐらぐらぐらぐら、見ていられない( ̄д ̄)。
それから、「王様のブランチ」(2022/4/23)で小説か何かの紹介をしていて、「ワインをかみしめて飲んだ」というナレーションなのに、再現Vらしきものに登場した女性がワイングラスをコップみたいにむんずとつかみ、赤ワインを一気にゴクゴクゴク・・・って、ブドウジュースかっ( ̄д ̄)! 放送業界の人たち、テキトーにやってない?