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◆ちゃんとしゃべれ! 治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「金銭面な負担」って?

2011-06-08 20:33:40 | 気になる言葉、具体例
                                 小型のハムやん

 勤め先で、昼休みに「不正侵入については今後、金銭面な負担が発生するとの見通しを示した上で」という文章を読み、変だと思ってメモしました。YAHOO!ニュースのロイター配信の記事なのですが、書いた記者は書いた後に読み返さなかったのでしょうか? それとも、読み返したけれど気づかなかったのかなぁ?
 帰宅してから、そのメモを見ながらだーっと入力し、その入力した文字を読み返したとき、「不正侵入については今後、金銭的な負担が発生するとの見通しを示した上で」となっていて、これのどこがおかしいのかなぁ、なぜこれをわざわざメモしたんだ? と思ってしまいました。
 メモをもう一度よ~く見てみたら「金銭面な負担が」と書いてあり、「金銭的な」ではなく「金銭面な」だ、そこがおかしいからメモしたんだった! と思い出しました。つまり、それくらい、「金銭的な」と書くのが普通なのに、なぜこの記者は「金銭面な」と書いたのか(ーー;)? もちろん、「金銭面の」と書いたつもり、という可能性もあります。「金銭面の負担」なら別におかしいことはありません。でもね、ただの入力ミスで片付けられない昨今の状況がありますから。
 「同じみなメンバー」というのを見たことがあるのですが、どういうことか想像してみてください。私もいろいろ想像しましたよ。文章全体を読み、「おなじみのメンバー」という意味だということは分かりました。「おなじみの」と入力して変換すれば「お馴染みの」となったはずですが、「おなじみな」と入力したのでしょうね、そうすると、「同じ皆」もしくは「同じみな」となりますから。
 「お馴染みのメンバー」と「同じ皆メンバー」「同じみなメンバー」、う~ん、これまたびみょ~~~(~_~;)。「な」と「の」に混乱が生じていますから、「旬な魚」なんていうのも見ます。「旬」は名詞なので「旬の魚」ですが、「~な」と「~の」は違うのだという意識すら、もはやないのでしょう。
 「秋の味覚が満載な一皿」「未使用なものでお願いします」「有数な真珠の産地」「別途な」「ハンドメードなもの」「初めてな食感です」「一流なホテル」「妊娠中の身重な体だが」「大変人気な商品でした」「~というのが基本な見方ですね」「小型なタコ」など、( ̄д ̄)ダラケッ な例がたくさんあります。こういう( ̄д ̄)ダラケッ なことを平気で書く人たち、こういう「な」が( ̄д ̄)ダラケッ だということに気づいてくれぇ。
コメント
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