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熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

「佐倉Manor House」で、アフタヌーンティー

2019年06月03日 | 花鳥風月・日本の文化風物・日本の旅紀行
   佐原から鎌倉への帰り道、長女夫妻に誘われて、久しぶりに、佐倉に立ち寄った。
   「佐倉Manor House」と言うイギリス風の館で、アフタヌーンティを頂こうと言うことである。
   
   長くすぐ近くに住んでいながら、分からなかったのは、オープン直後だったからであろう。
   佐倉の静かな住宅街から見上げる丘の上にひっそり佇むレンガ造りの建物が、「佐倉Manor House」なのだが、イギリスから運んできたこだわりのアンティークの資材で造られた邸宅である。
   私も、長くイギリスに住んでいたので、Manor House、すなわち、荘園の領主の館については、結構訪れて知っているのだが、小高い林間にぽつりと立っているイギリス風の建物で、良くこれまで集めたなあと思えるイギリスの農家などの軒先にあるガラクタや骨董品で囲まれた佇まいは、ムード十分である。
   マナーハウスについては、千差万別なので、何とも言えないが、玄関を入った直後は、一寸、雑多な骨董品を並べ過ぎと言う感じはするものの、手抜きはなく、紛いなくイギリスの雰囲気である。

   この「佐倉Manor House」は、主に英国商品の輸入会社のショールーム兼ショップで、Burleighなどの英国食器、アンティークコレクタブル、ヨーロッパアンティーク雑貨・家具、ホーロー雑貨などが、所狭しと展示販売されていて、その建物の左翼にガラス張りのかなり広いサニールームが、ティールームになっていて、奇麗に整備された林に張り出しているので、非常に気持ちが良い。
   

   ティールームMENUは、飲み物、ケーキ、アイスクリームくらいだが、私たちは、当然、アフタヌーンティーで、
   メニューは、
   アフタヌーンティーセット
(サンドイッチ・スコーン・ジャム・クロテッドクリーム・ティー)
   

   このアフタヌーンティーのテイストなどには、何の異議も問題もないのだが、通常のアフタヌーンティーには、サンドイッチとスコーンの他に、ケーキがついているのだが、何故か、ミニトマトが添えてあったが、上記の写真のように、残念ながら、ケーキはなかった。
   3段重ねのティースタンドには、普通、上段から、サンドイッチ、スコーン、ケーキを順に載せてサーブされてくるので、その順番で食べるのが礼儀とされている。

   私のロンドンの事務所は、サビルロー通りにあったので、歩いてすぐのフォートナム&メイソン(Fortnum & Mason)や、映画の「ノッチングヒルの恋人」で登場したリッツなどへ、良く、アフタヌーンティーを頂きに出かけていた。

   フォートナム&メイソンのAfternoon Tea for One 
   THE BAR AND RESTAURANT AT THE ROYAL EXCHANGEの写真を借用すると、  
   

   何世紀も守り抜いてきたわがピカデリーの伝統、おそらく、最も美味しくて有名なフォートナムのアフタヌーンティーを凌駕するような午後の余暇を楽しむ喜びはないでしょう。
   ロイヤル・エクスチェンジの格調高い伝統的な雰囲気の中で、その同じ絶品の紅茶、焼き立てでフレッシュなケーキ、まだ温かみが残ているスコーン、エレガントなサンドイッチを、ご賞味いただけるのです。
   Available Monday-Saturday between 3-4.30pm.と言うことである。

   ピカデリーの本店のFortnum's Afternoon Tea Menuは、
   Finger Sandwiches、Fortnum's Scones、AFTERNOON TEA CAKESで、
   Served with your choice of Fortnum’s Famous Blends £55.00と言うことであるから、そんなに安くはないが、賞味する値打ちはある。

   私は、世界遺産であり世界屈指の植物園キューガーデンの直ぐ傍に住んでいたので、ゲート近くの田舎家風のカフェレストラン「メイズ・オブ・オナー」に良く行った。
   ここのスコーンは脂がしみ込んでいて甘くて格別に美味しかったので、毎日、殆ど家に帰れずに、切った張ったの激務に追われていたので、偶の休みには、観光客が列をなす前に出かけて、たっぷりとスコーンやケーキを買って帰って、フォートナム&メイソンのダージリンのファースト・フラッシュを煎れて、読書三昧に耽るのが楽しみであった。
   

   イギリスは、食べ物がまずいと言われ続けているが、真面なレストランへ行ってイギリス料理を頂けば、結構美味しいし、世界のワインを筆頭に商品の多くはロンドンに集散されてシティで競られていると聞いたことがあるが、この現状に鑑みれば、イギリス人が不味いものを食べていると言う筈はない。
   いずれにしろ、シンプルだが、アフタヌーンティは、イギリスの生んだ食の芸術であると思っている。
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