日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

郊外型から街中型へ-スーパーマーケットの今後-

2008-05-25 12:11:04 | トレンド
中日新聞のWEBサイトに、お年寄りに医食住施設 名古屋にユニー、閉鎖店舗を再開発と言う記事が掲載されている。

この記事を読んで、「やっと街中型の大切さに気が付いたのか」と思った。
ここ10年以上、スーパーマーケットの郊外店舗化が進んできた。
この傾向は都市部に限らず、田舎でも見られる。
その理由の一つとして上げられるのが、「駐車スペースの確保」だ。
クルマを利用して買い物に行くとなると、どうしても駐車スペースの確保が必要となる。
それだけではなく、周囲の市町村からの集客を考えると、バイバスなどのクルマ優先で考えられた道路周辺と言うことにもなる。
実際、その様な「郊外型メガストアー」は、家族が1日過ごせるような施設が含まれている所が多く、今や標準的になっている。
そのため、街中にある中小規模の店舗での経営が難しくなり、撤退が相次いでいた。

確かに、クルマ中心で考える買い物であれば「郊外型メガストアー」は、とても便利だろう。
しかし、社会全体が高齢化にある現在、クルマに頼れない生活者も増えてきていることは事実なのだ。
そこで考えられるようになったのが、「コンパクトタウン」という都市計画だ。
生活に必要なスーパーや役所の出張所、病院などを中心に集約し、その徒歩圏内に住宅を作る街づくりのことだ。

実際、高齢となった父を一人残して心配な事の一つが「生活の不自由さ」だ。
ご近所付き合いと言うのは、様々な方法を考え私なりにフォローする事もできるのだが、「生活の不自由さ」だけは、フォローのしようがない。
まだ、元気にクルマを運転している間は良いのだが、それが後何年できるのか?と考えると、買い物一つにしても不安要素となってくるのだ。

「世代の違いによる生活サイズ」と言う視点からすれば、「徒歩圏内」、「クルマ生活圏」と言う棲み分けがあっても良いのではないだろうか?
クルマそのものは、とても便利なモノだし、クルマがあるメリットは計り知れない。
その便利さにかまけて、徒歩10分程度のところへ行くにもクルマで行くという方も、世間にはいる。
自動車免許を持っていない私からすれば、エネルギーの使い方の間違いのように思えるのだが、それが今の現実だろう。
だからこそ、高齢者になり運転免許書を手放すコトができず、高齢者の自動車事故が増える要因ともなっているように考えるのである。

高齢者が進む地方だからこそ、このような「コンパクトタウン」と言う「まちづくり」発想が必要だと考えるし、もしかしたらシャッター通りとなっている商店街の活性化のアイディアの素になる可能性もあるのではないだろうか?

「大きい事はいいことだ!」と、声高らかに歌っていた時代ではない。
「右へならへ」のまちづくりも、もう古い。
都市の人口構成を見越した将来型の「コンパクトタウン」と言う、まちづくりが今求められているのではないだろうか?





数字あわせの「医療制度改革」

2008-05-25 00:10:51 | 徒然
毎日新聞のWEBサイトに、療養病床:削減を断念「25万床維持必要」 厚労省と言う記事が掲載されている。

この「療養病床削減」については、イロイロな問題が指摘されていた。
高齢化するほど療養病床は必要となり、療養病床があるからこそ、家族が安心して病人である高齢者介護をする事ができたと言う実態があった。
その他にも若年時に難病を発症すれば、それこそ長期にわたる療養医療が必要となる。
そのための「療養病床」だったはずなのだが、「医療費にお金がかかる」と言う理由だけで、その実態を調べもせずに切り捨ててしまったのだ。

ところが、実施後2、3年経過して実態を調べたら「実現不可能でした!」と言う調査結果が出たと言うのである。
なんとも、開いた口がふさがらないと言うか、「普通、実施する前にキチンと実態調査をするだろう!!!」と、言いたくなってしまうのは、私だけではないだろう。

この制度改革によって、療養者を抱える家族の経済的・肉体的・精神的負担は格段に増えたばかりではなく、診療の見直しや病院の閉鎖などに追い込まれた医療機関もある。
その人たちにとっては「何を今更」という、怒りしかないだろう。

では何故、このようなことが起きてしまったのか?
それは、霞ヶ関のお役人さん得意の「数字あわせの改革」だったからだ。
「医療費増大」→「削減目標」→「一番効果的な項目・内容の費用削減」→「削減策決定」という手順で、考えられたと言うのが想像できてしまう。
ここで何故「現状調査」が行われなかったのか、不思議でたまらない。

もう一つ、最近話題になっている「ホームドクター制度」についても、耳ざわりの良い言葉を使うコトで、その実態などはまったく見ていないと批判が多い。
個人的には「ホームドクター制度」というのは、決して悪い制度だとは思わない。
自分のかかりつけ医をもつことで、気軽に健康相談などができれば生活習慣病などの予防にも役立つだろうし、結果医療費が下がれば問題がないからだ。
ところが、厚労省の考えた「ホームドクター制度」というのは、まったく内容が違うように感じるのだ。
単に「専門医で受診は止めてください」と、言っているだけのように思えてならないのだ。
それを今になって「説明不足」とは?
元々制度として、十分な検討や医師会などとの話し合いなどが、まったくされないまま、半ば見切り発車のようなカタチでスタートしたようにしか思えない。

霞ヶ関で、遅くまで働く官僚の皆さん。
数字ばっかり見ていると、現実・実態がわからなくまりますよ!
そろそろ「数字あわせの制度作り」は、やめませんか?
皆さんが作った「数字あわせの制度」で、益々は日本が壊れていくコトになりますので。

本日、一休み-こんな写真はいかが-

2008-05-24 23:26:16 | アラカルト
朝日新聞のWEBサイトに金ピカ赤ちゃん産まれたよと言う記事があった。
生まれた場所は、「日本モンキーパーク」
日本では一番大規模なお猿さんだけを集めた、動物園だ。
「モンキーパーク」HPにあるWEB図鑑の写真のほうが、よく分かるかもしれない。

「お母さんは銀でも、赤ちゃんは金」というのは、チョッとビックリしてしまう。
一見すると、「おばあちゃんに抱かれた赤ちゃん」のようだ。
でも、可愛らしいことには変わりはない。
見ているだけで、「癒される~」という気がする。

上野動物園のリンリンが死んでから、テレビなどで動物園が取り上げれらるコトが多くなったような気がする。
もちろん、旭川にある「旭山動物園」や沖縄の「沖縄美ら海水族館」など、話題になる動物園・水族館はここ数年増えてきた。

「旭山動物園」が人気になった大きな理由は、「行動展示」という展示方法にあると言われていることは、既に有名な話だろう。
その人気(=成功)で、多くの動物園は「旭山動物園」式(と言うのだろうか?)ともいえる「行動展示」へと変わりつつある。
この「日本モンキーパーク」の昨年、「行動展示」へと変えた動物園の一つだ。
それ以来、来場者数が増えてきていると言う話もある。

まぁ、堅苦しい話はともかく、この季節の動物園は「出産ラッシュ」のようだ。
「日本モンキーパーク」のHPだけではなく、「旭山動物園」のHPでも赤ちゃん猿の写真がトップを飾っている。
それらの写真をみていると、「癒される~」だけではなく、ほかほかとした「幸せ」を感じられる。
日曜日、「癒されるため」に動物園に行くのも良いかもしれない。
思わず、そんな事を感じさせる「赤ちゃん猿」の写真だ。



世の中、キャラクター流行

2008-05-24 14:07:52 | トレンド
地方紙のWEBサイトの下に、「47Club」というバナーを見かけることがある。
これは、地方紙が協力し合って作ったサイトで、地方の名産品などの紹介や通販などを手がけている。
そんな地方紙が、面白いキャンペーンを展開している。
それが「地方新聞社のキャラクタープグッズレゼント」と言う、キャンペーンだ。

このキャンペーンに参加している地方新聞社各紙のキャラクターをみてみると、「なるほど」と思うネーミングもあれば「何故に?」と、疑問を感じてしまうネーミングもある。
「山形新聞」や「琉球新報社」のように、既に立体化されたキャラクターもあるのだが、多くは紙面用のキャラクターと言う感じだ。
他には、多くのキャラクターがその新聞のある地域の特徴を捉えようとしている中で、「神戸新聞」は、自動車がキャラクターとして起用されている。
新聞紙をイメージしたモノもあるのだが、自動車と言うのは異色の存在だろう。

テレビなどを見ていると、テレビ局各社がそれぞれキャラクターを制作し、グッズを販売している。
地デジの本放送に向けて、NHKをも巻き込んでキャラクターを使った啓蒙CM等も、盛んに流れている。
それはキー局と呼ばれる東京だけではなく、地方局にもキャラクターは各局がグッズを制作し、それなりの売上を出しているようなのだ。
販売箇所も、放送局内だけではなくアンテナショップを展開し、グッズを販売している局も名古屋にはある(全国的な傾向なのだろうか?)。
もしかしたら、放送局名は知らなくてもキャラクターは知っている、というお子さんもいるかもしれない。

最近のキャラクター流行の背景にあるモノは、一体なんだろう?と考えてみると「親しみ度を上げる」という目的があるのではないだろうか?
本来放送局と言うのは、放送する番組の質で視聴者を満足させ、高視聴率を獲得することで、スポンサーを得ることができた(NHKを除く)。
ところが、しばらく前から高視聴率を獲得できる番組が、減ってきてしまった。
かつて「フジの月9」といえば、高視聴率をたたき出すドラマと言われてきた。
それが、今回キムタクを起用しても、視聴率は期待しているほどではないようだ。
「ドラマ離れが始まった」といってしまえば、それだけのことだが、テレビ局としては簡単な問題ではない。
だからこそ、制作にあまりお金をかけずにある程度の視聴率が見込める、「お笑い系クイズ番組」が花盛り!と、なってしまうのだろう。

とすれば、新聞はどうなのだろうか?
「活字離れ」とは別に、新聞離れも最近は激しい。
新聞そのものを購読しなくても、ネットである程度チェックする事ができるからだ。
もちろん、情報量としては格段に違う。
だが、ネットであれば複数の新聞を短時間で見ることができる。
見出しだけでも、チェックできると言うのは大きなメリットだ。

今回のキャンペーンを見ていて、各紙工夫を凝らしているのだが果たして目的とする親しみ度はあがるのだろうか?
やや疑問を感じながら、各紙のマスコットに見入ってしまった。


入浴しながら何をする?-女性の長風呂-

2008-05-23 12:22:31 | ライフスタイル
昨夜Yahooのトピックスを見ていたら、オヤ!と思う記事があり思わず読んでしまった。
それがR-25のコラム、一体、お風呂で何してる?女性の長風呂の謎に迫る!だ。

男性の入浴時間は、短いのだろうか?
確かに、私に比べると「短時間入浴」と言う気がしないわけではないのだが、あまり意識をしたことがなかった。
旅行などに一緒に行く女友達に言わせると、私の入浴時間は長いらしい。
普通に1時間半くらい入浴している。
別に何をしていると言うわけではない。
湯船に浸かって、ボーとしているだけのコトで、むしろその「ボーとしている時間」に、イロイロなアイディアがわいてきたり、昼間モヤモヤした「なんか違うな~」とか「どうすれば??」ということが、整理され問題解決のヒントを得たりするのも入浴中ということも多い。
やはりリラックスすることで、煮詰まったモノ・コトから開放されるのだろう。
ただ、加齢と共にお風呂でするコトが増えてきているのも事実で・・・。
最近流行りの洗顔泡パックなどもプラスされるため、私の入浴時間はますます長くなる傾向にある。

では、男性の入浴時間が短いのは何故だろう。
おそらく、目的以外のコトには興味がないからでは、ないだろうか?
これは買い物についても同じだと思うのだが、男性の場合「目的以外には興味がないし、行動もしない」と言う気がするのだ。
買い物などの場合、「○○を買う」という目的があり、その「○○」を購入してしまえば、それで達成される。
その後、フラフラと目的以外のモノを見たりして歩くは、無駄だと考えているように思えることが多い。
入浴も同じで、「体を洗う+疲れを取る」という目的はあっても、女性のように「考え事をする」とか「運動をする」、「本を読む」という目的はないだろうし、それらは「お風呂でなくても、できる」と、考えているのではないだろうか。

同じ女性として、チョッと気になった内容がなかったわけではない。
それが「アンダーヘアのお手入れ」だ。
3、4年程前だろうか?
ゴージャスセレブを売りにしている某姉妹が、「海外のセレブは、普段見えない箇所のお手入れにも手を抜きません。今やアンダーヘアのお手入れは常識」というようなことを言っていたのだが、今の日本の若い女性もそれに感化されつつあると言うことなのだろうか?
昨年の夏、Vouge Nipponのビューティーコラムに「この夏は、全身無駄毛の処理はマスト」と言う記事があり、「???」と思ったのだが、今年のメールマガジンでも、同様のコラムがあり、個人的にはますます「??????」だったのだ。
(拙ブログは、アダルト系ブログではありませんので、誤ったTBはおやめください)。
一つの価値観の変化だろうか?








スポーツ・マスコット考-マスコットキャラは「癒し」がポイント-

2008-05-22 21:58:30 | アラカルト
最近、名古屋で話題になっているモノがある。
それが中日ドラゴンズのマスコット「ドアラ」である。
紹介したのは中日ドラゴンズのオフィシャルブログなのだが、内容を読んでいただくと分かるとおり、8割近くはマスコットの「ドアラ」となっている。
そして、その「ドアラ」が本まで出版している。
「ドアラのひみつ」という、おそらく東海3県限定で出版されていると思われる本である。
その本が、12万部も売れているらしいのだ。
そればかりか、近々写真集まで出すらしい。
最近では野球の試合観戦目的ではなく、ドアラのパフォーマンス目的で、球場にやってくる女性やお子サンも多いという。

しかし、名古屋のスポーツマスコットにはもう一人(正しくは1家族4匹)いる。
それがJリーグ・名古屋グランパスエイトの「グランパスくん(家族)」だ。
野球にマスコットが登場したのが、いつの頃かは覚えがないのだが、おそらくJリーグ人気に影響されて、登場したような印象がある。
そのJリーグで一番人気があるマスコットーが、「グランパスくん」なのだ。
鯱に無理やり足をつけた為に、動きが極端に遅く、歩き方もヨチヨチ歩き。
対戦相手のサポーターからは、胴体を応援旗の先でつつかれることも度々。
ところが、何故かその丸い体型とヨチヨチ歩きが「かわいい!」と、人気なのだ。
他チームのマスコットが、華麗なる(?)ダンスを披露しても、PK合戦でボールを止めても、太刀打ちできないほどの存在感があり、他チームのマスコットを圧倒してしまうのである。
最近では、対戦相手の女性やお子さんからも人気を得ているようだ。

この2つのマスコットに共通しているのが、「癒し」らしい。
「見ていて、ほのぼのとする」と言うのである。
その感覚を個人的に持ち合わせていない私には、「そうですか・・・」としか言い様がないのだが、確かにどこか「とぼけた雰囲気」をもっている。

セコセコとした日常の中で、ホッとできる「とぼけた、ゆるさ」が今求められているのかも知れない。
昨日、エントリした「イワミン」くんも、同じような雰囲気をもっているのではないだろうか?
さてさて、週末は自分もチョッと「とぼけたゆるさ」のある時間を過ごしてみたいものである・・・(「いつもだろう!!」と言う、ツッコミだけはやめてくださいね)。


減反だけが農業政策ではない

2008-05-22 14:09:37 | トレンド
このところの小麦などの穀物の高騰は、バイオ燃料への期待によるところが大きい。
「その様なことは、毎日ニュースを見ていれば分かる!!」と、言われる方も多いと思う。
しかし、拙ブログでも何度か指摘されて頂いている通り、バイオ燃料にまつわる環境問題には、今だに疑問が残る部分が大きい。
それは、森林伐採などをしてまで小麦やとうもろこしなどの穀物を作り、バイオ燃料とする動きがあるからだ。

そして、その高騰している飼料に変わる日本的な穀物が、あるようなのだ。
それが、今日の毎日新聞WEBサイトに掲載されている、幻の米:秋田63号作付け開始 飼料価格高騰で家畜用にと言う記事だ。

もちろんこのお米を開発(と言うのだろうか?)した、研究者の心境は複雑だとは思うのだが、このようなお米によって、これまでの貧相な日本の農業政策を方向転換させることができるかもしれないのだ。

日本の農業政策といえば、1960年代頃から始まった「減反・補助金」政策しかなかった。
それを推し進めた結果、日本の食品自給率が40%を下回るようになってしまったのだ。
今でも、水田を減らす代わりに小麦や大豆などにしましょう!と、考えているようだが、お米の自給率さえも、農業従事者の高齢化などで、危うくなり始めているのではないだろうか?

おそらく飼料用のお米となれば、私たちがいただくようなお米よりも、安くなってしまうのかもしれない。
だが、これから先ますます生活者が要求する「安心・安全な食」ということを考えれば、国内産の飼料のほうが、信頼度も高いだろうし「プレミアム」的な価値を創造する事もできるだろう。
それだけではなく、輸送コスト+輸送に関わるCO2だって削減できるはずなのだ。
その削減されたコストを、価格の一部にに含めることもまた可能なのではないだろうか?

単純に作付け面積を減らすのではなく、このようなお米の作付けを奨励しながら(=農業収入の最低限確保のため)新しい農業従事者を増やしていく事も、これからの農政には必要なのではないだろうか?
それだけではなく、このようなお米を使ったバイオ燃料の研究も同時に進めていくことも、農政の一環として考えるコトが重要なのではないだろうか?

次々と「せんとくん」のライバル現る!!

2008-05-21 21:03:07 | アラカルト
「きもかわいくない!」と、話題になった「せんとくん」。
どうやら、その「せんとくん」に強力ライバルが、登場したようだ。
それが「イワミン」くんだ。

今日の産経新聞のWEBサイトにも、せんとくんに強敵!? 奈良・橿考研の「イワミン」が人気として、紹介されている。
確かに、「せんとくん」よりも素朴で親しみが湧きそうな、キャラクターだ。
変にデザイン化されていない分、「埴輪らしさ」を感じる。

一昨日には、「せんとくん」に反対するグループ「クリエーターズ会議・大和」が、新キャラクター候補を発表し、現在投票が行われているようだ。
ただ「せんとくん」の印象が強すぎて、奈良市に縁のない私としては「キャラが弱い」と感じてしまう。
ムゥゥゥ~、恐るべし「せんとくん」。

自治体が積極的にキャラクターを作って、売り出したのは随分と前からだと思うのだが、この話題性では彦根城築城400年で作られた「ひこにゃん」以来ではないだろうか?
この「ひこにゃん」は、「ゆるキャラ」で話題になり、今では「ゆるキャラ系」の代表となっている。

この「ひこにゃん」の登場で「彦根」という町のイメージも、武家屋敷が立ち並ぶ古い町から、伝統のある古くて親しみのある街へと変わった。
「彦根城」というイマイチ(といっては失礼だが)な印象の「築城400年祭」といっても、それだけでは年間イベントとして成功したのかは、大いに疑問なところがある。
その「二匹目のどじょう」を狙ったのが「せんとくん」だったのだろうが、強烈なキャラクター過ぎて「きもかわいくない!」という評判になってしまった。
また、その選考についても疑問が生じてしまった。

今回、「クリエーターズ会議・大和」が候補としてあげた30キャラのうち、どんなキャラが選ばれるのか分からない。
ただ、「自分たちが参加して、選んだ」という満足度は高いだろう。
あくまでも平城京遷都130〇年事業側は、使用するつもりはあまり無い様だが・・・。

それにしても、「イワミン」くんは、奈良県立橿原考古学研究所のスタッフさんが創ったキャラクターで、あまり費用もかかってはいないようだ。
もしかしたら、デザインのプロでなくても地域が活性化できる「ゆるキャラ」は、できるのかも・・・と、思ってしまったのである。




価値観の違い-エコバッグに15万円-

2008-05-21 12:26:30 | アラカルト
ブログをしていると、「宣伝ブログ」からトラックバックを頂くことがある。
美白化粧品についてのエントリーをすると、「美白」という言葉だけで商品宣伝用のブログに半ば自動的にトラックバックするようなシステムとなっているらしい。
管理をしている立場としては、迷惑千番と言うことで即刻削除をするのだが、一応確認作業をしている。
先日も、同じようなトラックバックを頂いた。
それが「エルメスのエコバッグ紹介」という内容だった。

そしてこの「エルメスのエコバッグ」とはどんなモノなのか?と興味をもち、イロイロ検索をしてみたのだが・・・。
私の価値観の中には、ありえない商品だったのだ。
革製のポケッタブルに収納できる、シルク製のエコバッグ(シルク製って、扱いが大変そうなんですが・・・エルメスさん)で、お値段が15万円前後。
もちろん、この価格はエルメスショップの正規価格ではなく、ネット価格と言われる割り引かれた(お手ごろ)価格である。
このような商品を「お手ごろ価格」とは、とても拙ブログではいえない。

売れないフリーランスのマーケターとしては、2万するビジネス用カバンですら「要検討」対象で、例え15万のお金が今すぐ使えるとしても、エコバッグに15万も出す気にはなれない。
個人的には私のような価値観は、極々一般的なモノだと思うのだが、世間には15万のシルク製バッグをエコバッグとして使っても良い!と、感じる人も少なからずいるとも思っている。
その価値観に対して否定はしないし、羨むこともない。
なぜなら、15万と言うお金を何に使うのかは、人によってその優先順位が違うだろうし、普段はカップヌードルで我慢してもブランド品を購入し、着飾りたいと考える人もいるのではないか?と、考えるからだ。

15万円のエコバッグが使える人の生活を、売れないマーケターが貧相な想像すると・・・。
そんな人は、エコバッグそのものを使うような生活をしていないのでは?と、勝手に想像すると、御用聞きの人が、毎日のように「今日のオススメ」を持ってきて、それを調理しているのでは?と、思ってしまうのである。

おそらくは「エルメス」という、ブランド大好きな方がエコバッグ云々ではなく「エルメス」という名前だけで買っているのでは?と言う気がしているのだが、そんなコトが当たり前のようにネット上で取引される様々な日本人の価値観に「幸せ」も感じるのである。
と言うのも、毎日の衣食住足りた余裕があってこその価値観だからだ。

まぁ、私には某製パンメーカーが秋になると展開する「ポイントをためてプレゼント」で貰うエコバッグのほうが、似合っていると思うし、何かにつけて便利で使い倒しているのだ。




家族の肖像-男性主役のテレビCM-

2008-05-20 21:10:37 | CMウォッチ
しばらく前から、気になっている事がある。
それが「男性主役のテレビCM」が増えてきている、と言うコトだ。
これまでも「男性主役」はあった。
髭剃りやメンズコスメ、ビールやクルマのCM等は、昔から「男性主役」のテレビCMだった。
今回話題にしたいのは、これまで「女性がCMをしていて当たり前」といわれる商品CMに、男性の起用が目立ち始めたという事なのだ。

味の素の小栗旬さん、同じく味の素の商品である「クックドゥ」の妻夫木聡 さんなどがある。
「クックドゥ」は、以前安田成美さんがお母さん役で登場し、その前はご主人である木梨憲武さんがお父さん役で登場していたが「料理をする」と言う内容のCMは、1本くらいだったように記憶している。
料理関係ではないトコロでは、花王のトイレクイックルのCMでは、おそらく要潤さん(オフィシャルサイトなどで確認したのだが、掲載されていない)がCMに出演している。

30数年前「私作る人、僕食べる人」というCMが、物議を呼んだがその頃に比べると随分と変わったものである。
今では、人気若手俳優さんが普通に調味料や日用品、しかもトイレ洗浄シートのCMに登場しても、何の違和感もなく受け入れられる様になったのだから。

このような人気若手俳優さん達が、これまで女性が主役と考えられていたようなテレビCMに登場するようになった背景には、家族内での役割分担が以前とは大きく変わりつつあるからだろう。
実際、「育児休暇取得」に関する調査 (出典:讀賣新聞)などでは、「取得しにくい」と答えている男性がとても多い。
育児休暇取得を考えている男性は、思いのほか多いのかもしれないのだ。
実際、育児を手伝えるのか?家事をするのか?と言うコトではなく、意識の変化に注目すべきだと考えるべきだろう。

共働き世帯が増え「できる人がする」という緩やかな家事分担が、自然になってきているのかもしれない。
となれば、手軽に本格中華が楽しめる調味料や、チョコチョコっと思い立ったら拭き掃除ができるトイレ洗浄シートなどは、家事をラクにしてくれる道具となるはずだ。

既に「会社員の夫・専業主婦の妻・子供2人」という世帯は、国の「統計上モデル」となりえても、現実は大きく違ってきている。
「統計上モデル世帯」的発想から、現実世帯を企業が見始めたと言うことなのではないだろうか?
その意味で、妻夫木さんや要潤さんのCMは、今の日本の「家族の肖像」のようにも見えてくる。