日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

こんなのあり?-NHK子会社上納金-

2006-04-14 21:35:16 | ビジネス
昨日のエントリーにコメントをくださった、すとさん。
ありがとうございました。
与党が提出した「教育基本法改正」で、明記されるかも知れない「愛国心」。
違和感がありますね。
なんとなく、上から押し付けられる「愛国心」って感じがして。
「公共」という言葉も、「おおやけ」というよりも「官主体」と言うニュアンスに思えてなりません。

讀賣新聞のWEBサイトにNHK子会社が20億円“上納”、受信料減収を穴埋めと言う記事が、掲載されていた。金額もさることながら、「上納金」って・・・。
NHKの子会社の多くは、非上場の企業だとおもう。
当然、主たる株主はNHKと言うことになるのだろう。
普通の企業の場合、収益が上がれば、配当と言うカタチで株主に還元されるのだから、問題はない。
収益が上がらなければ、無配と言うことになるだけのこと。

NHKの子会社は、昨今の韓国ドラマブームなどによるDVD販売や、関連書籍の販売が好調で、収益が上がったので株主であるNHKに利益配当をする。ということなのだろう。
では、NHKの株主ってだれ?
「みなさまのNHKは、みなさまの受信料で成り立っています」という限りは、「受信料を支払っているみなさま」が、株主の代わりとなる「資本提供をしている人達」ということになる。
それでは「資本提供をしている『みなさま』」には、どんな配当がされているのだろうか?
その一方で、子会社から「懐具合が悪いので、融通してくれ」と言っているのは、「公共放送」のあり方として、よいのだろうか?
もちろん、NHKとしては「公共放送として、良質な番組を総ての国民のみなさまに提供することが、私たちの使命であり、義務である(=配当に値すること)」と答えるのだろうけど。

もうひとつ気になるのは、子会社の多くが上げている収益はNHKが放送したテレビなどのDVDや書籍からのものということ。
なんとなくNHKのビジネスは、「ひとつで二度三度美味しい」という気がするのだ。

穿った見方とは思うのだが、建前では「受信料収入が激減して、大変厳しい経営を余儀なくされている」と言いながら、本当は「案外、儲け上手」な「公共放送」のような気がするのだ。

ヨン様やチャングムにはまって、DVDやあらすじ本を買ったオバサマ・オジサマ達は、NHKにとって上顧客なんだろうな~。

「公共」って何だろう?

2006-04-13 20:19:06 | アラカルト
昨日、「NHKが受信料の義務化」を打ち出したり、「受信料支払い拒否を続ける世帯に対して懲罰を検討したりしている」と言うニュースが、続けてあった。
もっとも、世間の興味はそれよりもNHKのスポーツ番組プロデューサーの「カラ出張」だったようだが・・・。

NHKの謳い文句は、「みなさまのNHK」。
次にでてくるのが、「公共放送としての使命」。
「みなさまのNHK」はともかく、「公共放送としての使命」って一体なんだろう?
他にも「公共事業」とか「公共施設」といった言葉も、ごく当たり前に使われている。
最近では、「無駄遣いの象徴」として使われることのほうが、多いように感じるが。
今日与党から提出された教育基本法の「愛国心」でも「公共」という言葉が使われている。

では「公共」って何だろう?という疑問がわいてきた。
三省堂「大辞林第二版」によると、
(1)社会全体に関すること。おおやけ。
(2)おおやけのものとして共有すること。
「人間の―するや衆人相共に其務む可き所を尽して/明六雑誌 21」
と言うことのようだ。
とすれば、NHKだけではなく、民放も「公共」だろう。
社会全体が関わって、提供される番組を共有しているのだから。
個人で経営している美術館なども、「公共」のモノといえる。
社会としての貴重な資産であり、文化資源なのだから。

一般的に言われる「公共事業」は、本当の「公共としての事業」なのだろうか?
社会全体に関わり、共有できる財産や文化を創ったり、保護・保全となっているのだろうか?
再三言われてきているが、社会が変われば求められるモノも変わっていく。
30年以上も前に、計画された事業が今でも「公共性の高い事業」とは言い切れない。
でも、それに執着する人や団体がいる。
そうなってしまえば、それは「公共事業」ではなく「私益事業」なはずだ。

今日提出された「教育基本法」の「愛国心」では「公共の心を育てる」ことを、謳っている。
それは「愛国心」ではなく、「道徳」とか「社会倫理」ということではないか?
改めて「公共」という言葉の意味を、考え直す必要があるように感じる。

男性から見る「少子化」

2006-04-11 21:41:14 | ライフスタイル
「小沢一郎氏のヴィジョン」のエントリーに、トラックバックをいただきました。
「D.D.のたわごと」さん、ありがとうございました。
小沢さんについては、これまでのイメージからどう変わるのか?ということだと思います。
ただ、以前書かれた「日本改造計画」という本に書いていた視点が、今の小泉さんの発言と重なるところが多いのには、驚きます。
昨日のエントリー「エコ?それとも環境破壊」について、「大西宏のマーケティングエッセンス」にご紹介いただき、トラックバックまでいただきました。
ありがとうございます。
「エコ」を謳う商品は、年々増えています。
最近では「LOHAS」という言葉を使って、「自然にも人にも優しく、生活を豊かにする」という、アプローチをする企業も当たり前になってきた。
そこにある「製造過程のエコ」という落とし穴を、考える必要があるというのも「今」だと思う。

様々な資料を探すために、ネットを使うことが多い。
資料探しついでの寄り道も多いのだが、その寄り道で意外な資料を発見することもある。
今回も、そんな寄り道で見つけた資料だ。

男性雑誌「GQ」のインターネット版に、「経済」という記事がある。
本誌で見かけた記憶が定かではないので、もしかしたらインターネットのみなのかも知れない・・・。
そこに「Babyless」という記事が連載されていたのだ。
既に5回の連載となっている。
カテゴリーが「経済」となっていることから、「子育てを経済的視点から見る」ということなのだろう。

これまで「少子化」をテーマにした記事の多くが、女性の就労などについてだった。
ただ、いくら女性が「結婚したい」と思っても、相手のいる話。
相手となる男性にその気がなければ、結婚も子供の話も無理な話なのだ。

記事を読むと、キーワードとなるのは「面倒臭い」。
現在の20代後半~30代前半の親たちは、大学進学や就職のために地方から出てきた世代だ。
当然、一人暮らしの大変さということも経験している。
それだけではなく「結婚=社会人として一人前」という無言の社会的考えがあった。
それが、子供たちの世代となると生まれも育ちも都市部で、現在も親と一緒というケースが多い。
親自身も子供に対して、理解があり女性・男性関係なく「本人の意思を尊重する」という態度となっている。
社会も「結婚=社会人として一人前」といわれることがなくなった。
それが、社会変化ということだ。

「自分の自由な時間やお金、趣味の時間などは、結婚などによって制約されたくない」というのは、性差には関係がないのだ。
まして子育てとなると、夫婦二人の生活以上に自分の時間やお金などが削られる。
「現状の生活を変えてまで結婚をしたり、子供を持つ意味を見出せない」という男性の意識が、この調査から浮かび上がってくる。

既に書いているが、この記事の連載は「経済」というカテゴリーに掲載されている。
「経済」という視点ではなく、違う視点で「結婚・子育て」を考えなくては、袋小路に迷い込んだような話で終わってしまうような気がする。

「エコ」?それとも環境破壊?-洗剤のテレビCM-

2006-04-10 13:15:03 | CMウォッチ
この春から始まったテレビCMの中に、「エコ」を謳うモノがいくつかある。
CMのオンエア回数が多く、生活者に影響力が強いといえば「洗剤」だろう。
そんな中、昨日の毎日新聞WEBサイトにアブラヤシ:「環境にやさしい」は誤解生む、変更求めるという記事が、掲載されている。

「タレントの菊川怜が出演しているCM」といえば、思い出す方もいるだろう。
菊川怜の知的なイメージで「エコ」と言われると、「そうなのか~」と思う生活者も少なくはないはずだ。
むしろ、それが目的だろう。
そのテレビCMに、環境保護団体がかみついたというのが、今回の記事だ。

実はヤシ油洗剤については、同じような抗議が以前にもあった。
余り話題にならなかったので、覚えている方も少ないかも知れないが・・・。
「エコロジー」という言葉が、流行り始めた頃だったと思う。
食器洗いや衣料洗剤などに汚染された家庭排水の方が、工業排水よりも環境に影響を与えている。というので、洗剤メーカーが一斉にヤシ油などの「植物原料洗剤」を発売したのだ。
その結果、ヤシ油の生産が追いつかなくなり一気に、アブラヤシを栽培する農園が増やすために、「森林開拓」という名の「森林伐採が行われた」ということだった。
しばらくしてから、ヤシ油洗剤のテレビCMは姿を消した。
代わりに登場したのが「天然せっけん」と呼ばれる、商品だった。
だからこの春、この洗剤CMを見たとき、「今更ヤシ油洗剤?」という印象を持ったのだ。

「使うエコ」という視点であれば、このCMはありだろう。
でも、「生産過程でのエコ」という点では、OUTのようだ。
これからの企業は「使うエコ」だけではなく、「生産過程でのエコ」も考えなくてはいけない。
そんな気がする。



バリアフリーの基準?-ベビーカー-

2006-04-09 13:52:18 | ライフスタイル
一昨日のエントリ-にコメントをいただきましたが、アダルトサイトのご紹介のようでしたので、削除させて頂きました(闇雲にコメントをつけて、ご自分のアダルトサイトへ誘導するというのは、手間の割りに効果はない!!と思いますが・・・)。
ここ2、3年膨大に増えてきた、アダルト系出会いサイトのspamにも閉口気味ではあります。
それも、女性名で送られてくるのは、やはり男性と思い込んでのことなのでしょう。

今日の中日新聞の「くらし」の頁に、「ベビーカーに優しい目を」という記事が、掲載されている。
本当は、記事を紹介したいところなのだが・・・中日新聞のWEBサイトでは「くらし」等の記事が見ることが出来なくなっている(こういうところは、他紙を見習って欲しい)。
記事の内容は「ベビーカーを折りたたまずに歩ける駅や、公共施設、商業施設を充実させることが、バリアフリー社会への第一歩」ということと、「折りたたんだベビーカー片手に子供を抱き歩くお母さんに対して、他の人たちの態度が冷たい。もっと優しい目で見て欲しい」という2点だ。

まず、ベビーカーを折りたたまずに歩ける駅や公共施設、商業施設を充実させるというのは、大賛成だ。
何故なら、ベビーカーですら移動しにくい場所(歩道なども含む)は、当然車椅子などでいけるところではないからだ。
商業施設などでは、だいぶ段差が少なくなってきてはいるが、駅などはまだまだ。
特に乗り換えなどは、まず難しい。
JRなどを例にとると新幹線などは車椅子で移動できても、在来線への乗り換えは都市部の駅でも難しいのではないだろうか?
本数の多い都市部の在来線なら、1本乗り遅れても次の電車までの待ち時間を余り考えなくても済むが、地方の在来線特急に乗り換えるとなると至難の業なのではないだろうか?

もうひとつの「折りたたんだベビーカーをもって子供を抱くお母さんに、優しい目」というのは、様々な見方があるような気がする。
記事にとりえげられていた例は、働くお母さんが満員電車で企業内保育園に通う子供と一緒に通勤していると、周囲の視線が「どうして、こんな満員電車に子連れで乗ってくるの?それもベビーカーまでもって」と、批難めいた視線を浴びる、という内容。
非難めいた視線を浴びせる側の気持ちが、わからないわけではない。
かといって、そのような視線を浴びせる人の多くが「ワーキングマザー」を否定している訳でもない、ということも知っている。
「こんな、満員電車に乗せられる子供が可哀想」という、気持ちもあるからだ。
なら、多くの企業が導入している「フレックスタイム」を、有効かつ積極的に利用することは、出来ないだろうか?
就学前の子供を持っている社員を対象に、フレックスの時間に余裕を持たせるなどであえて「満員電車」の時間帯を外すような勤務時間編成を考えるのも、方法だろう。

ただここ数年、百貨店などが用意しているベビーカーに24ヶ月以上と思しき子供を乗せ、店内を歩くお母様方の姿が増えているような気がする。
このような姿を見るたびに、「親の買い物速度ではなく、子供の速度で買い物をして欲しい。そして、買い物のルールを教えて欲しい」と、思うのだ。
確かに、子供は勝手にイロイロな商品を弄ったり欲しがったりするが、「ダメ!」ということを教えることも大切なことだと考えるからだ。
何故なら、果物などを触りまくって商品をダメにしている大人が、最近増えているように思えるからだ。

もしかしたら、百貨店が用意しているのはベビーカーではなく、チャイルドカーなのかも知れないし、単に体格の良いお子さんが乗っているだけなのかも知れないのだが・・・。





小沢一郎氏のヴィジョンは?

2006-04-07 22:29:55 | ビジネス
今日民主党の代表選があり、下馬評とおり小沢一郎氏が選ばれた。
それで思い出したことがあった。
今から13年程前、小沢氏が「日本改造計画」という本を出されていたのだ。
当時、異業種マーケティング研究会に出席していた頃で、話題になり購入をした。
購入理由は「規制緩和」だった。

この本を出した時、小沢氏は自民党に在籍しておりその豪腕ぶりで、何かと話題を振りまいていた。
その小沢氏が一番熱心だったのが、「規制緩和」と「政治改革」だった。
このフレーズ、どこかで聞いたことありません?
小泉首相が、自民党総裁になったときも、昨年の選挙の時にも言っていた言葉だ。

この本の中には、興味深い内容がある。
「地方に雇用」ということと「女性も選択が可能な社会」、「所得税・住民税を半分」「企業は自由になり個人が不自由な社会を変えたい」などだ。
あくまでも「個人が自立し、責任を持つことで社会が豊かになる」という考えが、ベースにあるという気がする。
過剰な保護規制が、社会体力をなくしてしまうという指摘もある。
その為の「規制緩和」の必要性を書いているのだ。

そのようなヴィジョンをもっていた自民党時代から、いくつかの政党の結成を経て野党第一党の顔・代表となった。
時代経過とともに、その時のヴィジョンがどう変わったのか?それとも変わっていないのか?
注目したい。
何故なら、小沢さんのヴィジョンが現実となれば「社会との関係を重要視した経営ヴィジョンを持った地方の小さな企業にも、ビジネスチャンスが生まれる可能性がある」からだ。
まぁ、それは自民党党首就任当初の小泉さんにもあった期待か・・・。

本当の消費者優先とは?

2006-04-06 21:40:00 | ビジネス
現在毎日新聞が「縦並び社会」という企画を連載している。
そこに、縦並び社会・格差の源流に迫る:消費者優先の果てにという記事があった。
郊外型大型店に凌駕される、昔ながらの(駅前)商店街についてのレポート記事だ。

この記事にあるような地方は、いくらでもあるだろう。
というよりも、今や当たり前の風景となってしまっているのではないだろうか?
その背景には、消費者のライフスタイルの変化などの影響が強いという指摘は、何度もされてきた。
駅前などにある商店街では、大規模駐車場を持つことが難しい。
そして、営業時間なども郊外型大型スーパーに比べれば、ズット短い。
だから魅力がないのか?といえるほど、単純なものなのだろうか?

私の実家の話で申し訳ないのだが、昔からある商店街のお店の多くは薄暗く、やや煤けた感じが否めない。
その為商品そのものが、新鮮に見えないし、お店が(時代に即した)情報を発信しているような気もしないのだ。
だから、郊外型の大規模駐車場を持つスーパーマーケットのほうが、良いのか?といわれると、決してそうではない。
地域におけるスーパーマーケットの存在は、都市部における百貨店なのである。
その傾向は、都市部でも見られるようになってきた。
先日名古屋でオープンした「イオンナゴヤドーム前店」などは、スーパーマーケットのジャスコと専門店の複合施設となっている。
百貨店ほどお高くなく、これまでのスーパーマーケットよりも、オシャレな店舗作りをしている。
何より、それぞれの売り場に置かれている商品そのものが、情報を発信している。
「日常のオシャレなショッピングゾーン」という、感じなのだ。

では、昔ながらの商店街は、どうしたらよいのだろう?
遅くまでお店を開くことが無理なら、もっと個人の生活を見つめてみてみてはどうだろう?
元々商店街には、専門店が集まっているのだ。
高齢者家庭に対して、専門店が協同で食材やお惣菜を配達するような「ミール・サービス」などのビジネスは出来ないだろうか?
そのようなネットワークを作り上げることで、独居老人などの生活サポートだけではなく、高齢者世帯の状況を把握することで、いわゆる「孤独死」を未然に防げるようになるかも知れない。
そのような視点や発想のほうが、本当の消費者優先なのではないだろうか? 

安全がブランドを作る?

2006-04-05 22:16:25 | ビジネス
日経新聞のWEBサイトに食材の調達、「安全」徹底・日本水産やサントリー という記事がUpされている。
食管法の改正に伴う企業の対応策ということのようだが、「安全」がブランドを作る大きな位置をしめるようになるかも知れない。

実は、年明けからサッポロビールのテレビCMが気になっていた。
と言っても、テレビCMの内容というわけではない。
CMの最期に出てくる「品質は畑から」という言葉が、気になっていたのだ。
2、3年前からサッポロビールは、生産者や畑をテーマにテレビCMを展開してきた。
それは「顔の見えるビール作り」の一端を明らかにすることで、品質の確かさや高さを言うものをアピールしたかったからだろう。
もちろん、「美味しいビール作りには、良い麦、良いホップ、良い水がなければ、できません」ということは、サッポロに限らずサントリーやキリンなどもテレビCMの中で、展開をしてきた。
サントリーなどは、「天然水」を使ったビールも販売している。
何も、ビール業界だけではなくコンビニエンスストアーでも「○○産××を使用」といった表示のおにぎりやお弁当が、当たり前になってきている。
それだけ、「食の安全」が食品を扱う企業にとって重要な位置となっているのだろう。

反面、今週はじめに日本のBSE対策の委員の半数以上が辞任をしている。
「(国民の)食の安全を考えているというよりも、政治的で輸入(再開)ありきの結論で、会議が進められている」というのが、その辞任理由だ。
おそらく、米国産牛肉の輸入再開はこの夏ごろから始まるかも知れない。
そして当てにならないとはいえ、安全のボーダーラインとされている月齢20ヶ月未満も30ヶ月に変更される可能性は、高い。

企業は、市場を作り・動かしている生活者の意識や行動に敏感に反応しなければ、社会で生きていくことができない。
それが、企業ブランドを作る重要なファクターであると、わかっているからだ。
それだけにとどまらず、企業は良い水・良い畑を作るために、林業や環境保護活動の支援にも積極的だ。
何故なら、それらの企業活動によって「食の安全が確保され、より良い製品作りへと発展していく」と考えているからだ。
もちろん、社会的イメージアップにも繋がる。

他にも、昨年秋から始まった松下の「ファンヒーター回収」の広告などを見る限り、企業が生活者とどう関わっていくのか?という基本的な考えの中に「安全」という言葉が、増えたように感じる。

今や「安全」は、食品だけではなく総ての企業の「ブランド作り」のキーワードとなるかも知れない。
それに比べ、政府のやっていることって・・・。
やっぱり、市場=生活者が「NO!!!」と大きな声をあげないと、駄目なのも・・・。

懐かしいCMソング

2006-04-03 22:55:53 | CMウォッチ
先月末から徐々に、レギラー商品のテレビCMが変わり始めた。
今年のコカコーラのCMには、クレージーケンバンドが出演している。
だが、使われている楽曲はとても懐かしいCMソングだ。
おそらく1960年代後半1970年代前半に使われていたと思う。
まぁ、このCMソングを聞いて「懐かしい」と感じる人は、私を含め年齢がわかる(笑)。
それくらい、テレビだけではなくラジオなどでも頻繁に流れたCMソングだ。
ある意味、テーマカラー「赤」と「スカッとさわやか」のコピーとの3点セットで、「コカコーラ」だったかも知れない。

彼これ36年以上前のイメージを今でも使えるというのは、やはり「コカコーラ」というブランドの強さなのだろう。
まして、どんな時代になってCMソングを歌うミュージシャンが変わっても、その印象やイメージが変わらないというのは、そのことをよく現している。

日本市場で後塵を拝している「ペプシコーラ」は、この春、日本オリジナルとして「ペプシNEX」という商品をだした。
この商品は、「ダイエット・ペプシ」の代わりとして登場したのだが、ダイエットペプシでは得られなかった「炭酸度」や「甘味」をレギラー並にし、「カロリー0」というのが、売りだ(一応、先日近所のスーパーの店頭販売に来ていたサントリー営業マンに、確認させて頂いた。こういうことを、恥ずかしがらずに聞くことも、マーケターには必要な資質かも?)。
だが、ペプシには「コレ」というイメージがない。
コカコーラに比べると、強く印象が残る「何か」がないのだ。
時代の変化に対応しているのに。

「ブランドの強さ」のひとつは、時代に左右されないイメージなのだ。

春はまだかいな~

2006-04-02 23:12:50 | 徒然
例年に比べ桜の開花が早かったようだが、開花後のお天気が・・・「寒の戻り」とか「三寒四温」とは言うが、そんな感じではなかった。
「四大寒三温」というくらい、1週間で2ヶ月くらいの気候が行ったり来たりという、3月だったように思う。
これも「地球温暖化」のせいなのだろうか?

今日も肌寒い雨が降り、時折雷も鳴るというお天気。
夕方雨が上がると、やや暖かい感じ。
明日は、寒さで凍えるように震えていた桜も一気に満開となるかも知れない。

先日テレビをボンヤリ見ていて気が付いたのだが、「桜」に対するイメージが以前と変化してきているようだ。
私にとって「桜」は、新年度を象徴するモノ。
当然、出会いといった言葉が思い浮かぶのだが、最近では「卒業」や「別れ」をイメージするようだ。
その顕著な例が、ここ数年毎年話題になる「桜歌」と言われる桜をイメージしたJ-POP。
その殆どが、「桜舞い散るこの場所でまた会おう」といった内容だ。
確かに、義経と別れる静御前が分かれの白拍子を舞ったのは、桜の下だったと思うのだが、それと最近の「桜歌」とはなんとなく違うと思う。
「卒業」等が行われる3月が、桜の季節というイメージで定着しはじめている感があるからだ。
やはり3月は、桜よりも色濃く梅よりも優しい色合いの桃(もちろん、食べるモモではありません)の方がフィットするのだ。

もうひとつ気になるのは、「桜の香り」という言葉。
桜に香るという、イメージはない。
「香る」のは、梅ではないだろうか?
食べ物などで「桜の香り」といった場合、その多くは桜餅などで使われる桜の葉の塩漬けか、八重桜の花の塩漬けの香り。もちろん、味も甘いというよりも塩っぽい。
それが、最近では化粧品などでも、「桜の香り」という表現が使われるようになってきた。
「桜=日本的」ということなのかも知れないのだが・・・。

明日は、時間を作って公園の桜の下でお弁当でもひろげたいが・・・果たしてお天気は?