日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

都市生活は、便利で不便

2006-04-24 22:05:34 | アラカルト
今日、東京の大動脈の山手線他主要各線が、全面ストップした。
原因は、道路の拡張工事によって線路が隆起した、ということのようなのだが。

今我が家の近所でも、地下鉄の工事をしている。
と言っても、地下鉄駅のバリアフリー化のため。
地下鉄が計画された頃は、バリアフリーと言う発想もなければユニバーサルデザインもなかった。
時代の変化と共に、身障者にとっても住みやすい街づくりが健常者にとっても住みやすい街、と言う考えに変化してきた。
「快適な街づくり」というのは、都市も地方大切なテーマだろう。
今回の道路の拡張工事というのは、「快適な街づくり」のためのモノなのか?良く分からないのだが、乱暴な街づくりとなっていていないだろうか。

クルマと言う便利なモノを使うために、歩く人や自転車で移動する人にとって危険だったり、不便を強いているという視点が欠けていないか?ということなのだ。
クルマも自転車も持っていない私は、基本的移動手段は歩くか公共交通機関。
クルマは便利な移動手段だと思う。
実家などは、クルマがなければ生活そのものに支障をきたすほど。
かといって、高速道路が必要なのか?といえば、一概には言えない。
何でも、高速道路が必要とは限らないのだ。
その土地、地方で生活する人にとって必要な「道」があれば、十分なのだ。

東京や大阪に幾たびに感じることは、何層にも重なった高速道路の異様な風景。
都市生活を快適にするためには、必要なことなのかも知れない。
でも、本当にそれが必要な道なのだろうか?

事故原因と対策は、シッカリと行われなくてはならない。
ただ、一端どこかで不具合が起きれば、総てが機能しなくなると言うことも知る必要があるかもしれない。
そして、今回のことは、都市における便利さはとても脆いということを、改めて示したように思う。