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ストリーミングとサブスプリクションがつくりだす、残酷なデータ

2019-10-20 20:23:28 | マーケティング

しばらく前に、大阪ガスのエネルギー・文化研究所の池永さんの「見限り見切れない日本」というコラムを紹介した。
確かに今の音楽を大きく動かしているのは、ストリーミングという視聴の仕方だと思う。
そしてそれを可能にさせているのは、紹介をした拙ブログにもある様々な要素だ。
スマホの普及、Wi-Fiの充実、データの定額制などがあり、初めてストリーミングという音楽の視聴法が出来上がっている。
そしてここ数日で、フッともう一つの要素があるのでは?ということに気づいたのだ。
それが「サブスプリクション」と呼ばれる、定額制の視聴プランだ。

サブスプリクションそのものは、ストリーミングに限らずPCなどのソフトウェア利用などで使われている「定額利用システム」だ。
例えばMicrosoftの「Office 365」などは、その代表的なものだろう。
月、または年額いくらという料金を支払うことで、常に最新のOfficeを使うことができる。
一見便利なシステムのようだが、利用頻度が少ない人にとっては、割高感のあるサービスだ。
ただこのような「定額利用システム」は、今後ますます増えていくだろう、と言われている。
何故なら、新しいソフトを購入することなく自動で最新のものにアップデートされていくからだ。
新しいOfficeが発売されたからと言って、買い替え・インストールする必要もない。
Officeのように圧倒的なシェアがあるソフトであれば、利用頻度云々ではなく使わざる得ないので、利用者は当然増えるし、利用頻度に関係ない為、Microsoft側としては確実な利益を得る手段ともいえる。
そのような側面があるのが「サブスプリクション」という、サービスでもあるのだ。

しかし「音楽や映像配信」に限って言えば、利用者側のメリットの方が高いだろう。
それは上述したように「ストリーミング」というシステムがあるからだ。
スマホのように、メモリが限られ・メモリが増設できなくても、聴きたい時にAppleMusicなどにアクセスして、聴けば良いのだ。
だからこそ、ストリーミングで聞かれている音楽は「その曲がどれだけ聞かれたのか?」というデータとして、ハッキリわかってしまうのだ。

CDセールスの中には、オマケにつられて大量購入をしたという、購入者の目的によってセールスの数字が左右されてしまう。
ここ数年はその傾向が、顕著になっている。
それに比べ、何を切っ掛けに聴くようになったのか?という動機は不明でも、ストリーミング+サブスプリクションによる音楽の視聴は、聴きた人の数字をダイレクトにはじき出してしまう。
だからこそ、音楽チャート専門誌・billboard誌(日本版)にも「ストリーミングチャート」が、登場するようになったのだろう。
billboardJapan:ストリーミングチャート(10月21日付) (注意:今後アクセス時間によって日付が変わる可能性があり)

言い方を変えれば「ストリーミングチャート」の上位が、聞かれている楽曲であり、人気のあるミュージシャンである、ということになる。CDセールスでは上位にいるのに、ストリーミングチャートでは下位に沈んでいる・・・またはその逆の現象が起きてもおかしくはないのだ。
それは、これまでとは「違う視点で考えなくてはいけない」ということを如実に表し、「これまでのハウツーでは売れなくなる」ことを示す「残酷なデータ」かもしれない。

 


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