日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

そろそろ高度成長期的発想を変えてみては?

2012-11-07 13:39:51 | ビジネス
新聞を読んでいたら「物が売れず、不景気感が強まる」という趣旨の記事があった。
おそらく昨日新聞で発表された、「4年ぶりに、景気後退感」の関連記事なのだと思う。
この記事を読んで「物=物質が売れない」=不景気なのだろうか?と、一瞬考えてしまった。
確かに、シャープやパナソニックなどの家電メーカーは来年3月決算見通しについて、大幅な赤字予測を発表した。
「チャイナリスク」をまともに被ってしまった感のある、自動車メーカーの一部も景気の良い話は聞かない。
そう考えると「不景気」という気がする。

ところで、数年前から主婦層を中心に流行しているコトがある。
「断捨離」だ。
家の中にある、不要な物を捨てて「スッキリした生活をしましょう!」という趣旨のコト。
単なる「整理整頓」では無い点が、ポイントだ。
「要らない物は迷わずに捨て、物に執着することから離れる」と言う考え方が流行しているのだから、「物が売れない」と言うのは当然なのでは?

発想を変えて「物質では無く、サービスにお金を使う」という、消費の方法もある。
「製造業の力が衰える=日本の経済力が落ちる」と考えると、シャープやパナソニックの経営不振は、大きな痛手であるコトは確かだ。
しかし、パナソニックなどの工場で働いている人達は、国内よりも海外のほうが多いのでは。
シャープの場合は、亀山工場を代表とする「国産」が多いが、今の家電製品で「純国産」という製品は、ほとんど無いのでは?
「純国産ではない」ということは、国内で雇用されている人も想像しているほど多くは無い、と言う可能性もある。
もちろん、東日本大震災で明らかになった様な「精密機器の心臓部だけは純国産」というコトはあるとは思う。
違う見方をすれば、海外競争力のある製造部分については、産業としてより拡充を図りながら、高度成長期のような景気観を変えると言うコトのほうが、大事なのでは?

産業革命で大きく産業構造が変わった様に、今までの産業が経済の中心であると言う考えが、永遠に続く訳では無い。
高度成長期のような、経済成長が望めない時代だからこそ、違う発想で景気や消費の見方を考える必要があると思う。


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