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梅雨明け間近に「雨水」の話

2009-07-17 22:36:40 | ビジネス
日経新聞のWEBサイトに、雨水をオゾンで浄化し再利用 三洋電機がシステムという記事があった。
三洋電機からのプレスリリースを読むと、開発のキッカケは「京都議定書」の「CO2削減策」にあったようだ。

実は、ここ1、2年通販のカタログなどでは一般家庭向けに「雨水タンク」のようなモノが、販売されている。
実績がどれほどあるのか、良く知らないのだがコンスタントにカタログに掲載されるところを見ると、爆発的な大ヒットではないにしてもコンスタントに売れているのでは?と、考えている。
おそらく、「一般家庭用雨水タンク」は商品化できても、商業施設や企業向けとなると容量が多い分、商品化できなかったというコトだろう。

この商品のポイントは「オゾン」というコトなのだが、「オゾン」と言えば三洋電機では既に商品化したものがある。
「空気で洗濯」というキャッチコピーの、ドラム式の洗濯機だ。
「オゾンで洗う」訳ではないのだが、「水で空気を洗う」という逆転の発想のような、空気清浄器などがある。

ご存知の通り、三洋電機は松下電工(当時・現パナソニック)の子会社となることが、決まっている。
白物家電に限って言えば、パナソニックと三洋電機とでは、「エコ製品」へのアプローチが違う。
パナソニックの場合「省エネ」が、商品開発の中心になっている。
それに対して、三洋は洗濯機の「アクア」や、掃除機の「エアシス」のように、「空気と水」に拘った「環境製品作り」という発想だ。
その意味で、重なるコトがない。
だからこそ、商品特化出来るのだろう。
その新しいカタチとして、登場するのが今回の「業務向け雨水浄化タンクシステム」なのだろう。

最近の日本の気候が、どうもおかしいのでは?と、心配している方も多いと思う。
特に毎年のように都市部を襲う「ゲリラ豪雨」などは、甚大な被害をもたらすコトもある。
同じ様に降る雨なら、最大限に有効活用をしたい、というのも当然だろう。
そんなコトをこのシステムが現実化できる可能性があるとすれば、単に「都市部ヒートアイランド現象」を防ぐだけではなく、「ゲリラ豪雨」で起きる災害も防げるかも知れない。

今はまだ実験段階のようだが、企業・商業用だけではなく、一般家庭用も早く開発して欲しいものだ。


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