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ダイソンが参入する「美容家電」

2016-05-07 22:27:50 | ビジネス

Yahoo!のバナー広告に、ダイソンの「ヘアードライヤー」の広告が出るようになった。
これまで「掃除機、扇風機」とユニークな発想での家電を作ってきたダイソンが「美容家電」の分野に進出、ということで話題を呼んでいる。

家電量販店の「美容コーナー」へ行くと、本当に様々な「美容家電」と呼ばれる電化製品が、並んでいる。
その中で頭一つ先行しているのかな?と、思わせるのがパナソニックだ。
20年近く前?から「きれいなお姉さんは、好きですか?」という、キャッチコピーで「美容家電」という分野を切り開いて来た。
元々は「レディースシェイバー」と呼ばれる、「ムダ毛そり」が中心だったのだが、その後「小型の室内スチーム」や「イオンヘアドライヤー」などで、市場の中心となった感がある。
もちろん、他社も負けてはいないのだが、もともとこの「美容家電」の市場を創ってきたメーカーさんが、パナソニックのような大手ではなかったこともあり、パナソニックの進出によって市場そのものが一気に広がった、という気がしている。

何より、「きれいなお姉さんは、好きですか?」というキャッチコピーが、良かったような気がしている。
というのも、実際のユーザー対象よりも少しだけ年齢の高い女優さんを起用したコトで、「あのような女優さん肌(や髪)になりたい」という、女性心をキャッチしたように思うからだ。
確かに言葉そのものは、男性向けのような印象なので「女性向けのプレゼントとしても最適ですよ」というアピールにもなっただろう。
それだけではなく、国内の家電メーカーの多くが「美容家電」そのものにあまり興味を示さなかった?ことも一因だろう。

だからと言って、海外の家電メーカーが手をこまねいていたわけではない。
オランダのフィリップス社や髭剃りで有名なブラウンなども、「美容家電」には参入をしている。
ただ日本の市場では、まだまだという感じだろう。
そんな状況の中で、ダイソンが「ヘアードライヤー」という「美容家電」の中では、スタンダード?な分野に参入をしてきた。
もちろん「羽のない扇風機」を開発したダイソンだ、これまでの「ヘア―ドライヤー」とは構造などが違うようだ。
女性にとって、「ヘアスタイル」を整えるというのは、案外時間がかかる割には自分でうまくセットすることが難しい(というよりも手間がかかる)。
特に、洗髪後に髪の毛を乾かすのは時間がかかる。
その時間を短縮し、これまでのヘア―ドライヤーよりも髪の毛を傷めない、というのは魅力だろう。
何より「美容家電」と言いながら、ヘアードライヤーのユーザーは女性とは限らない。
ヘアースタイルを気にする男性も多い。
おそらくダイソンが「美容家電」の参入で、一番最初に「ヘアードライヤー」を選んだ大きな理由は、そのようなことを考えてのコトだろう。

ただ、気になるのはその価格だ。
バナー広告からHPへアクセスしてみると、5万円弱の価格。
元々ダイソンの家電は、国内の家電メーカーに比べると高額な価格設定となっているが、さすがに5万円弱のヘアードライヤーとなると、簡単に手が出せないのでは?
日本のメーカーのヘアードライヤーが、5千円~2万円くらいまでの価格ということを考えると、その倍以上の価格だ。
いくら「家族で使う」可能性が高いにしても、簡単に手が出る価格ではない。
ましてヘアードライヤーそのものは、度々買い替える商品でもないだろう。
買い替えが少ない商品だからこそ、高額でも良いモノを使いたい、という生活者の気持ちもあるとは思うのだが、果たしてそうなるのだろうか?


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