日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

時々右脳で考えてみよう

2012-04-26 17:52:09 | アラカルト
話題としては、小沢さんの無罪判決だと思うのだが、検察側の「小沢有罪ありき」と言うことが問題だったとは思うが、庶民の感覚からすれば「どうやって4億と言うお金が、簡単に動くのだろう?」という疑問ばかりが残った。
そんな事件だった様に感じている。
結局肝心の「4億円の出所」が明らかにならないまま、この事件が終わってしまうのは残念な気がする。
と言うのも、このお金の出所が分かれば、「政治家のお金の使い方」というモノも分かる様な気がしたからだ。

さて、そんな政治の話では無く先日読んだ新聞に、ソニーの新しい社長に就任した平井さんの記事が掲載されていた。
平井さんを批判する様な内容では無く、社長の就任会見を通して「HOW TO」的な内容ばかりで、「就任」と言う心意気というか「何をするのだろう?」という、ワクワク感の様なモノが感じられなかった、と言う内容だったと思う。

丁度この記事を読んだ頃、「脳の奇跡」と言う、米国ハーバード大学医学部の新進気鋭の脳科学者として活躍をしている最中、自身が脳卒中になり、その発症時からリハビリ、回復をし現場に復帰するまでの8年間を、患者であり脳科学者としての視点で書かれたジル・テイラー博士の本を読んでいた。

その中で平井さんの就任記者会見がとても「左脳的内容」だったのでは?と言う気がしたのだ。
その「左脳的記者会見」と対局的な会見が得意だった人物は誰か?と考えると、アップルの創業者で昨年亡くなられたジョブス氏が思い浮かんだのだった。

企業に限らず、日本の偉い方の記者会見というと、公平性や中立性を出す為に数字を並べることが多い。
それだけでは無く、最近では「成果主義」的な要素も求められる為「○○を××%達成したい」的な内容が盛り込まれることも多い。
テイラー博士によると、この様な発想は左脳によるところが大きいと言う。
左脳が得意とする分野には、ワクワク・ドキドキ感が無いのだ。

そしてワクワク・ドキドキ感があるのは「右脳」で、喜びや楽しさを求めているのも「右脳」だという。
それだけでは無く「左脳」が論理的であるのに対して、「右脳」は直感的だという。
ジョブス氏は、iPhoneやiPadの発表会見の時「直感的操作」ということを繰り返し言っている(と、記憶している)。
とすれば、iPhoneやiPadは「右脳」に向かって、何かを起こさせるモノと言うことになる。
だからこそ「ワクワク・ドキドキ感」がとても重要になってくるのでは?と、思ったのだ。

そうやって日本の企業が最近作り出してきているモノを見ると、「右脳的」というよりも「左脳的」な気がする。
だからこそ、時々右脳で考えるトレーニングが必要かも知れない・・・と、感じたのだ。
ちなみに「左脳」は別名「男性脳」とも呼ばれ、「右脳」は「女性脳」とも言われているらしい。
その様に考えると、女性と男性がバランスよく仕事ができる企業は、柔軟性もありワクワク・ドキドキ感がある企業ということになるのかも知れない。


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