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岸田首相をおろしても、自民党の支持率回復は無理だと思う

2024-03-16 22:49:15 | 徒然

朝日新聞のWebサイトを見ていたら、「補欠選挙で自民党が議席を獲れなかったら、岸田降ろし」という趣旨の記事があった。
朝日新聞:逆風自民「鳴りやまない電話」衆院3補選「全敗なら岸田降ろし」も 

衆議院補選の内、一つは自民党の重鎮の一人だった細田博之氏の逝去に対する選挙だが、残り2つはいわゆる「自民党裏金問題」に関連し、逮捕されたり辞職したことによるもの。
いずれも自民党が強い選挙区で、これまでの選挙であればすんなり後継者が選ばれ、公明党の協力を得るにしても盤石という言葉が似合うような選挙区だ。
これまでであれば、自民党幹部が乗り込むことなく楽勝してきた地域ということになる。
だからこそ、「3勝できなれば、岸田首相の求心力が無い」と党内では判断される、ということなのだろう。

このような楽天的な発想や考えに、驚くのは私だけではないと思う。
何故なら、岸田総理という「自民党の顔」を替えたところで、有権者の心は自民党から離れてしまっているからだ。
確かに、故細田さんの地元は島根1区で、代々細田家の地盤と言われてきた。
ところが、今回の選挙では細田さんが後継者指名をする前に亡くなられたことから、候補者選びに時間がかかってしまった。
「細田さんになら投票するけど…」という、選挙区ということでもあるのだ。
このような選挙区は「自民党」ではなく「細田さんという個人」に対して投票していた、ということでもある。

上述した通り、残り2補選は、いずれも今回の「自民党裏金問題」で、議員辞職をしたり逮捕されたための補選ということになる。
「安倍派幹部」と言われている人達が「政倫審」で答弁し、「私は関係ない・知らなかった」ということを言っても、有権者の多くは信用していない。
信用していないどころか、「どの口が言う」とある意味蔑んだ視線を浴びせている、というのが現状だろう。
そのような有権者の気持ちも知らないで「補選3連敗なら、岸田さんを総理の座から降ろす」という、身内思考にもほどがあると感じるほどの、社会とのズレ感は、ますます自民党という政党に対しての不信感を与える結果となっているのではないだろうか?

有権者の中には「自民党そのものが解党しない限り、自民党議員は信用できない」と、考えている人もいるのでは?
「危機感」もないまま、「総理の顔を替えて支持率回復」と考えられるのは、相当な鈍感力の持ち主たちの集まりが「自民党」という政党なのだろう。




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