来月開幕予定の「関西万博」。
これまで、あまり良い話が出ていない。
例えば、大阪府内の自治体へ小・中学の学校行事で、万博に無料招待という企画も、招待される自治体から反発が起きている。
もちろん、チケットそのものの売れ行きが良くない、という話は以前拙ブログでもエントリした通りだ。
他にも、海外のパビリオンの着工状況が遅れている、という話もあるし、それ以前に参加を辞退した国もいくつかあった。
当初予定よりも、それなりに規模を縮小する必要が出てきているのでは?という、印象がある。
その為なのか?以前は「経済効果」を謳っていた吉村大阪府知事が、最近めっきり「経済効果」ということを言わなくなった、という噂も出始めている。
元々、「関西万博」は、会場跡のIRプロジェクトの為、と言われていた。
万博開催をすることで、会場地となる「夢洲(ゆめしま)」の地盤工事を行い、その後のIRプロジェクトを推進するのでは?ということを指しているらしい。
その真意を知ることはできないが、IRプロジェクトに関して、相当前のめりだったような印象があったことも確かだ。
ただ、開幕1ヵ月になり、チケット問題よりも大きな問題が起きているようだ。
讀賣新聞:万博大屋根「リング」下、護岸侵食の被害公開…外480メートル・内120メートルに拡大
「大屋根リング」は、建築家隈研吾さんが設計をした、ギネス本に掲載される(予定?)ほどの巨大な木造建築だ。
その足元で、高波の為に護岸が侵食されている、というのが記事の内容なのだが、この写真を見て、「大丈夫。安心できる」と感じる生活者はどれほどいるのだろう?
確かに万博の開催期間は半年なので、その間何とかなれば「問題ない」ということになるのかもしれない。
ただそれは、万博を開催する側の考えであって、来場者からすれば、不安でしかないのでは?
それ以外にも、若手建築家が考えた「石の日陰(シェード?)」等は、デザイン重視過ぎて、利用する側の安全性が確保されているとは思えない。
万博のようなイベントに限らず、「集客する」時、一番重要視しなくてはならないのは、「来場者の安全策」なのではないだろうか?
まして府下の小・中学生を招待するのであれば、大人では考えられないような行動を起こすのでは?という点まで、想定する必要がある。
その他にも、障害を持った人達にとっても、心地よく安全な会場設計が必要だろう。
今となっては、手遅れなのだが少なくとも、普通の人が「嫌だな~」と感じられるエリアに関しては、立ち入り禁止措置を取り、外から眺めるようなにし、来場者の安全を考える必要があるのでは?
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