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参議院選挙仕様、テレビCM

2010-06-26 21:40:58 | CMウォッチ
参議院選挙がスタートした。
今朝の新聞には、獲得議席数の予想などの記事が掲載されていた。
2週間の選挙期間が始まったと同時に、テレビでは各政党のテレビCMも始まった。

各政党のテレビCMを見ていると、「かつての栄光から脱却できずにいるな~」と思えるCMもあるし、新鮮味が無いCMもある。
現政権を批判した上で、わが党は実現力のある党、とPRするCMもある。

それなりに、一生懸命作ったCMなのだと思う。
思うのだが、「ハァァ~、で何が言いたいの?」と言う感じがしてしまうのだ。
テレビCMは15秒~30秒という短い時間で、多くの人に訴える効果がある。
しかし、訴えるためには印象に残らなくては意味がない。
特に今回は、何度目かの「新党ブーム」だ。
「選挙の顔」となる人たちの多くは、かつて所属していた政党とは違うイメージを打ち出し、短い時間ながらも政策やビジョンを訴える必要がある。
となると、一番分り易く伝えられる方法が「旧来の政治への批判」と言うコトになってしまうのだろう。

だが、投票をする人の多くは「批判」を望んでいるのだろうか?
例えば、国会で自民党が民主党を批判すればするほど、「自民党の手法を民主党がやっているだけ」と、冷めた見方をしている国民は多いのではないだろうか?
その意味で自民党は、与党を批判すればするだけ自分たちを批判すると言う、ある種のジレンマに陥ってしまうはずだ。
だからと言って、自民党を離れ「新党」を作った人たちも「どれほどのコトを言っても、結局のところはどうなの?」と感じてしまう部分が大きい。
それは民主党も同じコトだ。

マニフェストや公約で一生懸命訴えかけるにしても、余りにも総花的というか八方美人過ぎて、どこか絵空事のように感じてしまう。
特に、経済の分野では「V字回復」を期待するような政策を発表しがちだが、「V字回復」をすると言うのは、逆にどこかに無理を押し付ける部分もあるはずなのだ。
「みんなが、幸せになる政策」と言っても、「総ての人に、100%の満足を」と言うのは、土台無理な話なのだ。
であれば、「総ての人に80%の満足を」と言う内容の政策があっても良いのではないだろうか?

むしろ、「若干の不便や不都合を分かち合える社会の仕組み」と言ったほうが、現実的のような気がする。
それを説得できる、強いコトバがテレビCMからは見つからない。


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