最近X(旧ツイッター)を見ていると、元明石市長の泉房穂さんのPostを頻繁に見かけるようになった。
それには訳があって、私のフォロワーさんの一人が、泉さんをフォローしているからだ。
ご存じの方も多いと思うのだが、現在泉房穂さんは「自民党の裏金問題」について、テレビ局に引っ張りだことなっている人物でもある。
理由は、歯に衣着せぬ発言と生活者の気持ちを代弁している、という点だと考えている。
しかも泉さんの言葉は、平易でわかりやすく、問題の本質をついている、と感じる方が多いのでは?と感じている。
もう一つは、泉さんご自身が自治体の首長として「政治家」としての経験を持っている、という点も大きい。
いわゆる「政治評論家」と呼ばれる人たちとは、経験も実績も全く異なる「実務家」としての言葉でもあるのだ。
だからこそ、泉さんの発言には説得力があり共感する人達が増えているのだと考えている。
このX(旧ツイッター)の中で展開されている「自民党」に対する不信感、岸田首相に対する首相としての手腕に対する疑問、派閥を解消したところで「自民党の本質は変わらない」という根本的な部分、それらに加え今回の「裏金問題」の渦中の政治家に対する甘い対応の検察等に対しても、厳しいPostが日に日に多くなりつつある。
岸田首相をはじめ、渦中の自民党幹部の人たちの多くは「所詮SNSの中でのこと」と、タカをくくっているかもしれない。
しかし、上述したように泉房穂さんのPostは次々にリツイートされ、拡散し、その拡散したPostに対して新たなコメントがついて、再び拡散をしている。
このような「拡散」のされ方を見ていると、マーケティングで言われる「バタフライエフェクト」のモデルのような、動きなのだ。
そしてSNSの強みというのは、この「バタフライエフェクト」と呼ばれる現象を創りやすい、ということなのではないだろうか?
「所詮SNSの中での話」と、思っている政治家の方々はこの「バタフライエフェクト」と呼ばれる「効果」について、知る必要があるのではないだろうか?
「蝶のわずかな羽ばたきが、竜巻を起こす=バタフライエフェクト」が、今まさに市井の中で、SNSを通して巻き起ころうとしているのだ。
おそらく自民党他政治家の皆さんたちは、この現象に気づかれている方々は極わずかなのでは?と想像している。
何故なら、昔ながらの「『地盤・看板・鞄』があれば、選挙に勝てる!」と思い込んでいるだろうし、世襲で当選してきた人たちにとって、それが全てだからだ。
今でも高齢者が多く、投票率も高い地方であれば、その考えは通じるかもしれないが、岸田首相と同世代であっても自由にSNSにアクセスし、投稿をする人達が数多くいる。
そのような人達にとって、地方も都市部も関係がない。
とすれば、岸田首相よりも若い世代が今起こっている「バタフライエフェクト」にのれば、日本の政治そのものが大きく変わる、ということでもある。
有権者も政治家も、その波を敏感にキャッチする必要があると、感じている。