年明けから、酷い風邪をひいてしまい、臥せっていた。
とはいうものの、一人暮らしの身では、食事の支度等は自分でやるしかなく、のそのそと起きては暖かく消化の良さそうなモノばかりを食べていた。
近所のクリニックに行ったところ、「咽頭炎」のようだ。
実際、発熱もほとんどない代わりに、激しくせき込み、痰がでて、声枯れが酷いという状態だったことから、診断そのものには納得した。
とはいえ、激しくせき込む=体力激減という状況は変わりなく、しばらくお休みをさせていただいた。
その間に、昨年暮れ発覚した「自民党の裏金問題」は日に日に国民の一大関心事となっていった感がある。
その国民の声に後押しされるように、国会議員からの逮捕者が出る等、国民からの地検特捜部に対する期待はますます高まっていた。
その期待のピーク時ともいえる昨日、一部メディアが「修正報告で手打ち」という趣旨の見出し記事を掲載した。
日刊ゲンダイ:地検特捜部の腰砕け?安倍派裏金問題は収支報告書の「一斉訂正」で”手打ち”か
この報道が出たとたん、SNSの中でもX上では「#地検仕事しろ」と言ったハッシュタグが付き、拡散され続けている。
それだけ期待をしていた分、このような報道による地検特捜部への裏切り感は、大きかったということになるだろう。
何故それほどまでに、地検特捜部に期待をしていたのか?と言えば、この報道が出る前々日くらいに岸田首相が、今回の問題を検証・是正するために「政治刷新本部」なるモノを立ち上げたのだが、そのメンバーの多くが疑惑の渦中にいる人物であった、ということがある。
中には、昨年の夏「視察名目」でパリでお嬢さんを連れ遊びに行っていたのでは?と指摘されていた女性議員も含まれていた。
尚且つこの女性議員、「政治刷新本部」の初顔合わせの時に欠席をしており、その理由が「英国旅行中」だったからだ。
一連の行動を見る限り、昨年夏に問題とされたこと等どこ吹く風、ある意味「強心臓」であると揶揄されても、ご本人は何も堪えてはいないようだ。
そんな国内状況の中、案外海外からの援護射撃の方が効果的かもしれない。という気がしている。
というのも、この自民党の「裏金問題」については、英国のBBCが継続的に報じているからだ。
BBC:自民党安倍派の4閣僚が辞表提出 政治資金問題で
BBC:【解説】日本政治を揺るがす裏金疑惑 岸田政権はどうなるのか
BBCの報道で思い出すのは、昨年の故ジャニーズ喜多川氏の「性的虐待」についてのドキュメンタリー放映が切っ掛けだった。
それまで、日本のメディア(特にテレビ局)が見て見ぬふりをしてきた犯罪的蛮行を、BBCが取り上げたことで大きくこの事件は動き、最終的にはジャニーズ事務所という芸能事務所が消滅する、という事態にまで発展した。
もし今回の「自民党裏金疑惑」の問題に対して、地検特捜部が「手打ち」をしてしまえば、海外メディアからは「日本の政治の劣化度」だけではなく「日本の三権分立」すらも疑問視されるだろう。
岸田首相をはじめ、自民党の方々が「世間の目は能登半島地震に向いているから、適当なところで終わらせたい」と、考えているのであれば、BBC等の海外主要メディアから、日本の政治の劣化度や三権分立が機能していないコト、能登半島地震発生時から精力的に活動をし続ける自衛隊や警察、医療関係者、避難生活が長引く中でも略奪等が起きない日本国民と、比較され蔑まれることが分からないのだとしたら、やはり政治の舞台から降りていただかなくてはならないと思う。