先日から自民党幹事長の二階さんの「会食」について、色々な意見が出ている。
特に「新型コロナウイルス」の東京都の感染者が、連日「過去最高」という数字を更新していた時期であったため、重症化リスクが高いと言われている高齢の政治家が集まって、食事をするということ自体「感染予防の意識が無いのでは?」という声が相次ぎ、「政治家自身が、感染予防をせずに会食をしているのに国民に『自粛』を要請するのは、本末転倒」という指摘もされている。
このような指摘や声に対して、昨夜二階さん本人が「会食が目的ではない」という趣旨の話をしている。
東スポ:二階幹事長”会食”そのものを否定「8人で会っただけ」「飯を食うために集まったんじゃない」
スポーツ紙をリンク先に選んだのは、同席をしていたみのもんたさんのコメントがあったからだ。
ただ二階さんの言い訳は、苦しいものがある。
ステーキ店で集まれば、当然「食事」をするはずだ。
食事をせずステーキ店に行けば、ステーキ店側からすれば迷惑この上ない。
食事をするために集まっていないのであれば、議員会館などの会議室でも十分だろう、という指摘もされているようだ。
何より、今年「新型コロナウイルス」の感染拡大によって、多くのビジネスパーソンは「ZOOM」等による「ネットワークミーティング」をすることになり、それが「ZOOM飲み会」へとプライベートにまで活用されるようになった。
二階さんほどの年齢ではないにしても、「ZOOM」を使うために四苦八苦された中高年も数多くいて、今では当たり前のように使いこなされているのではないだろうか?
二階さんをはじめ「会食」に集まった人たちが「ZOOM」を使えなくても、セッティングを秘書などにサポートしてもらえば、問題なかったはずだ。
そのような発想もなく「人と会う時はホテル内の飲食店や料亭」という、古い政治の固定概念から抜け出していなかった、ということを露呈させただけだったのかもしれない。
当事者たちは、そのようなことにすら気づいていないだろう。
ちなみに、みのもんたさんのコメントにあるように「政治や社会などの話はしていない」とすれば、「世間話をするために集まった」だけで、二階さんが言われるような「意見交換」という内容ではなかったのではないだろうか?
そもそも「会食」とは、その字の通り「会って食事をする」ということなので、二階さんの発言は苦しい言い訳にしか聞こえない。
だが、この二階さんの発言に限らず今年は、政治家の醜い言い訳が目立った年だったように感じている。
それは安倍前総理の「モリカケ・桜」に始まり、「アベノマスクの業者選定」など「新型コロナウイルス対策」についても、他人事のような口調でいざ本題に迫ろうとすると、のらりくらりと言い訳のような回答しか出てこなかった。
特に先日の安倍前首相の「桜を見る会前夜の会」にまつわる釈明会見だろう。
終始「私の監督不行き届き」と言った趣旨のことを言いながら、「秘書がやったこと」という言葉は「既視感」があり過ぎる場面であり、国会答弁での発言との相違箇所は100を超えた。
これほど醜態を晒した政治家の姿は見たことが無かったのでは?というほど、責任感が感じられない発言が多く、言い訳とは言えないような「ツッコミどころ満載感」のある政治家の発言が目立った1年だったような気がする。