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「たかがブラ、されどブラ」・・・女性にとって悩ましい問題

2019-08-02 18:57:54 | ライフスタイル

Yahoo!のトピックスに、面白いデータ記事があった。
元となった記事は、ファッションスナップというファッション情報サイトだ。
FASHIONSNAP:Dカップ以上の割合が30年間で3倍に、トリンプが最新版「下着白書」を発表

拙ブログにこられる男性諸氏にとって、ブラジャーのカップサイズというのはさほど興味が無いことかもしれない。
しかし、多くの女性特に若い女性にとって、ブラジャーのカップサイズはとても重要な問題だ。
ブラジャーのカップサイズを含めサイズそのものが合っていないと、どんなファッションをしても似合わないからだ。

例えば、アニメ「ルパン三世」に登場する峰不二子さんのようなグラマラスなのにウエストがキュ!と締まった体形は、確かに憧れだが現実にはそのような体形は絶望的なほど無理がある。
「グラマラス=ふくよか体形」とも受け止められるし、痩せていれば当然バストサイズは小さくなり「貧乳」と揶揄されることとなる。
グラマラスでも痩せていても、多くの女性にとっては「重大な体形の問題」であり、ファッションという見た目にも大きく影響する問題なのだ。

このデータだけを見ると、女性の体形は大きく変化したように思えるはずだが、実はそれだけではない。
一つは、女性のブラジャーに対する考え方の変化だ。
おそらく平成が始まった頃から「寄せて上げる」という、キャッチコピーのブラジャーが人気になった。
このタイプのブラジャーそのもののサイズ展開が、それまでとは大きく変わってきたような気がするのだ。
昭和の頃のブラジャーのサイズ展開の中心は、Aカップが中心でCカップと聞くと「随分大きな胸」というイメージが強かった。
女性の多くは「自分のカップサイズを知らず」に、「普通のサイズってたぶん、Aだよね」という感覚で、ブラジャーを着けていたような記憶がある。

それが昭和が終わる頃になると、「ボディコン」と呼ばれるファッションが若い女性の間で大ブームになると、体のラインを強調するために「寄せて・あげる」という「補正」を目的としたブラジャーが人気になった。
と同時に、「寄せて上げる為に」正しいブラジャーの着け方も重要になってきた。
その結果、自分のバストサイズがAではなくCだった、とかDカップだった・・・ということがわかるようになってきた。
と同時に「寄せて上げる」ブームの頃から、ブラジャーのカップサイズの展開も増えてきたように思う。
百貨店の専門コーナーではなく、イオンなどのスーパーの下着売り場でも、それまでほとんど見ることが無かったDカップ以上のサイズ展開がされるようになってきたのだ。
それだけではなく、「カップサイズの見方」が広く知れ渡るようになったことも、大きいだろう。
それまでは、「バストトップのサイズ=ブラジャーのサイズ」だという認識しかなかったことが、「バストトップとアンダーバストの差=カップサイズ」というサイズ表が一般的に知られるようになったことで、「間違ったブラ選びをしていたんだ」と気づく女性も多かったのではないだろうか?

そして今は、このようなカップサイズにとらわれるよりも、より着け心地の良いブラジャーを求める女性が増えている。
ユニクロなどが展開をしている「ソフトブラ」と呼ばれる、ワイヤーが無くても綺麗なバストをつくるコトができるブラジャーだ。
女性がよりアクティブに行動するようになると、ブラジャーにつきもののワイヤーなどの窮屈さから解放されたい、と思うようになってきたのでは?と考えている。
自分のカップサイズを知った上で、より着け心地が良くストレスを感じないタイプのブラジャーを選ぶ女性が増えているように感じるのだ。
そのようなブラジャー選びができる女性の多くは、TPOに合わせたファッションを楽しめる女性が多い、という気もしている。

「たかがブラ、されどブラ・・・」、ブラジャー一つにも女性のファッションやライフスタイルなどと大きく関わっているのだ。