日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

インバウンドは、地方へ移りつつある?

2018-12-26 16:01:36 | ビジネス

毎日新聞のWEBサイトを見ていたら、「え!?」と思う記事があった。
毎日新聞:鳥取が一番いいね 国宝に自然「聖地」も充実外国人向けサイト
紹介されたサイトは
ガイジンポット:2019年日本の旅行先トップ10

鳥取県内に実家がある私だけではなく、多くの方が外国人向けの観光サイトで鳥取県が人気ということに、驚かれたのではないだろうか?
東京のような買い物ができる場所は無く、京都のような有名観光地もないからだ。
確かに「鳥取砂丘」はあるが、それ以外に思い浮かぶ観光地を知っている方は、あまり多くないのでは?という、気がしている。


高度成長期からバブル経済の崩壊まで、鳥取県は「経済の波(というべきか?)」に乗ることができなかった。
今でも、最低賃金などは全国レベルでも低く、過疎化が進んでいる、という地域であることには変わりないだろう。
「開発が遅れ、発展が遅れた」ことが、今の豊かな自然が残り、自然が育んだ食がある、という経済優先の頃には分からなかった地域の資産に目を向けることになったのかもしれない。

確かに紹介されたトップ10のうち、東京・代官山を除き自然が豊かで昔懐かしいものを感じさせる所ばかりだ。
東京・代官山であっても、路地裏のような場所の写真が掲載されている。
一般的なガイドブックで紹介されているような風景だけでは、物足りなさを感じ始めている、ということかもしれない。
それは、日本への観光旅行のリピーターが増え始めている、とも考えられる。
そう考えれば、地方の手つかずの自然やその自然を満喫でき、日本の伝統的な文化に触れられるような地域こそ、インバウンドの中心となっていく地域なのではないだろうか?