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日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

定着するのかな?今日スタートした「日本型サマータイム」と「出国税」

2015-07-01 18:36:59 | ライフスタイル

昨日地下鉄に乗っていたら、やたらと目につくつり広告があった。
「ゆう活」という文字が、躍っている。
「日本版サマータイムの勧め」ということらしい。
今日から公務員を中心にこの「日本版サマータイム」が、始まったようだ。

このような政府の動きに対して、敏感な企業はすでに導入をしているところもあるようで、今朝FM番組を聞いていたら某損害保険会社では、すでに導入している、という話だった。
この「日本版サマータイム」だが、賛否いろいろな意見があるようだ。
反対意見として上がるのは、「勤務時間が長くなる」という指摘だ。
実際、今朝のFM番組でも「職場で『ゆう活のために、1時間早く帰ります』と宣言(?)をし、周囲の理解を得ることがポイントだ」という話だった。
職場全体で「ゆう活」しないと、意味がないように思えるのだが、どうやらそこまでの理解が深まっていない、というのが現状のようだ。

もう一つ問題かもしれないと思うのは「始業時間を1時間~2時間早める」、という点だ。
朝の1時間というのは、案外貴重な時間で食事の支度や身支度の時間の確保、ということを考えると、この1時間の幅はとても大きい。
それだけではなく「2時間早める」と言っても、10時の始業時間を8時にするのと、9時の始業時間を7時にするのとでは、随分違ってくる。
その部分は、いったいどうなのだろう?と、考えてしまう。

そして「富裕層を対象とした出国税」の導入も、気になるところだ。
ビジネスジャーナル:富裕層の「出国税」きょう導入 海外移住に徴税の網
なんでも、資産1億円程度を保有している人を対象としているようで、自分には関係のないことなので、気にも留めていなかった。
ただ、確かに団塊の世代でそれなりの資産を持っていらっしゃる方の中には、季節に応じて「生活拠点を変える」という方がいることは知っている。
また、物価の安い東南アジアにコンドミニアムを買って、移住ではないが長期滞在をされる方もいらっしゃるようだ。
このような方は、海外旅行好きが高じて海外暮らしに憧れるようだ。
だからと言って、この「出国税」がうまく運用されるのかは、疑問なところがある。
上述した通り、それなりの資産を持っている方の中には、「移住」ではなく「長期滞在」を選ぶ方が多いからだ。
その理由は、病気になったとき手厚い看護や介護が受けられやすいのは、やはり日本だからだ。
そのためには「移住」ではなく「長期滞在」のほうが、何かと都合がよいらしい。
そこまで考えた税制なのか?ということも、わからない。

今日から始まった「日本型サマータイム」は、公務員を中心にスタートした。
窓口業務などが早く終了すれば、むしろ困る方のほうが多いのでは?という懸念もある。
「出国税」にしても、上手に運用されるのか疑問なところが多い。
果たして、この二つの制度どうなりますやら?