日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

企業文化は大事だと思う

2012-11-20 12:39:48 | アラカルト
大阪の橋下さんの「維新の会」と、東京の石原さんの「太陽の党」が一緒になった。
このニュースを聞いたとき、「随分考え方の違う党同士がくっついたな~」という印象を持った。
大阪の橋下さんは「地方分権を促進させ、地方から元気にならないと日本はダメになる」と言う考え方だったと思っていた。
一方の石原さんは、東京都を一地方都市と見れば「地方分権推進」の様に見えるが、現在の日本の首都が東京であるコトを、フルに活用して「東京の発展」ばかりを考えている、と言う印象が在る。
「地方」と言いながら、「中央の顔」のような人だ。
そのお二人が、一つの党を作り国政に打って出る!と言うのは、何となく無謀な気がした。

昨日のYahooのトピックスだったか、新聞社のWEBサイトだったか忘れてしまったが、この「合体した党」の公約らしきものの中心は、「維新の会」では無く「太陽の党」のモノになるらしい。
コレまで「維新の会」を応援してきた人からすれば、がっかりだったのでは?
「維新の会」が人気だったのは、確かに橋下さんご自身のキャラクターというか「歯に衣着せぬ発言」が魅力だったからだと思う。
特に「地方が豊かにならなければ、日本は豊かにならない」という発想は、地方に住む人達にとって大きく頷くトコロがあったと思うのだ。
だから「国政に出る」と聞いたとき、大きな期待をしたのだと思う。
ところが、石原さんと合流し出てきた内容が随分違ったモノとなりつつある。
ある種の失望感を持っている支援者もいるのでは?と、想像している。

ビジネスの世界でも、この様なコトは起きるコトがある。
周囲からすれば「水と油」程では無いが、随分考え方の違う企業同士が業務提携をしたり、場合によっては合併をする場合などだ。
多くの場合、異質な企業文化を持った企業同士が一緒になることで起きる「化学反応」のような、シナジー効果を期待しているのだが、残念なことに成功した事例を思い浮かべるコトができない。
「異質な企業文化」を持っているからこそ、摩擦が両者の間で起こり、険悪な状態へとなりやすいのだ。
合併当初は、50vs50の関係のつもりであっても、いざ一緒になるとそれまでの些細な手法の違いなどで衝突をしてしまうコトが度々起こり、それがシナジー効果を生むどころか空中分解のような状況に陥るコトも発生する。
「些細な違い」の積み重ねが、軋轢となるコトも当たり前のようにあるのだ。

「維新の会」と「太陽の党」は、どうなるのか?
ビジネスと言う視点でも、興味深いと思っている。