日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

名古屋場所はどうなるの?

2010-06-22 21:11:43 | スポーツ
「野球賭博」で、相撲協会に激震が走っている。
「激震」どころの騒ぎではなく、もしかしたら「存続の危機」かもしれない。

特に、ここ名古屋では来月行われる予定の「名古屋場所」に向け、既にチケットなどが発売されている。
その意味では「野球賭博問題」だけではなく、場所開催の中止と言うことになればチケットの払い戻しはもちろん、開催準備の費用など、相撲協会に与える打撃は大きいだろう。
昨日には、多額の懸賞金を出していた永谷園さんが、懸賞金の取りやめを発表したばかりだ。
この永谷園さんの懸賞金取りやめを受け、多額の懸賞金を出していた企業はもちろん、小額の懸賞金を出していた企業や団体が、相次いで取りやめることも考えられる。

ただ、今の大相撲をどれだけの人が愉しみにしているのだろうか?と、思うコトがある。
もちろん、相撲ファンは全国にいらっしゃると思うし、根強い相撲人気があると思う。
ところが、このところ相撲の話題となると、余り良い話題が無い。
その決定打となったのが、今回の「野球賭博問題」のように思っている。
お昼のワイドショーの多くがこの問題を取り上げていることを考えると、相撲ファン云々と言うよりも、「国技・相撲」の存亡問題という見方のような気がしている。

一方「名古屋場所」の席を販売していた相撲案内所の一つが、50年以上も前から暴力団関係者の経営であったことが分り、契約解除となっている。
とすれば、ある意味50年以上も前から暴力団と何らかの関係があったのでは?と、思ってしまうのは私だけではないだろう。
もちろん、相撲案内所と野球賭博が直接的に関係していたか、どうかは分らない。
何となく感じることは、「長い付き合いがあったのでは?」と言うコトだけだ。
むしろ「興業」と言う視点で考えれば、「仕切り」と言うカタチで、そのような関係者との関わりが昔からあったのでは?と言う気がしないわけでもない。
それが「国技・相撲」となり、相撲協会ができ、仕切るようになったとしても興行ノウハウを、そのような関係者に求めていた可能性はあるのでは?

一つ気になるのは、これらの問題で「相撲ファン」が取り残されているように感じることだ。
大相撲を中継する、NHKには「中継中止」の電話などが多数あったようだが、それらの声=相撲ファンだとは限らない。
相撲は国技と言う面とスポーツ興業という面ももっている。
その興業を支えるのは、本来であればファンのはずではないだろうか?
そのファンの存在が力士たちにとっては、とても大切な存在になっていなかった・・・そのようなことも、この問題は提議しているような気がする。

それにしても、気になるのは「名古屋場所」の開催だ。
何故なら、名古屋の人たちにとって「名古屋場所」は、本格的な夏の到来を示す一種の季語のような存在だったからだ。