日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

3Dはどこまで広がるのか?

2010-04-02 21:18:11 | ビジネス
毎日新聞のWEBサイト他に、シャープ:3D液晶パネル開発 専用眼鏡なしで立体映像という記事が掲載されている。

映画「アバダー」のヒットで、次々と3D映画の公開が予定されている。
今年夏にあるサッカーW杯南アフリカ大会では、ソニーが3D映像で記録するという。
それだけではなく、家電各社も3Dテレビ生産に興味を示し、実際に生産予定を検討している企業もあるようだ。

そこで考えてしまったのだが、本当に3D画像って必要なの?というコトだ。
私はどちらかといえば「アナログ」的なトコロがあり、3Dと騒がれても「ハァ~、そうなんですか・・・」という程度で、余り興味がわかない。
テレビを見るのが、ニュースとテレビCMのチェック程度だからかもしれない。
今後、テレビCMも3D化の波がやってくるのかも知れないが、この不景気で、テレビCMそのものへ経費をかける企業が減ってきていることを考えれば、安い経費で如何に効果的CMを作るのか?というコトが重要になってくるので、費用のかかる3D化はなかなか難しいのでは無いか?と思っている。

もう一つ感じることは、「何でも3Dで見る必要があるのか?」という点だ。
確かに、「立体的にモノが見える」というのは、面白いと思う。
その臨場感などを含め、楽しいだろう・・・と、想像はできる。
ただ、それはそれで見ること自体、疲れそうな気がする。
映画のように、時々3Dを見るから楽しいのではないだろうか?

考えれば、人は「如何に立体的に見えるのか?」というコトを追いかけてきたような気がする。
それが「遠近法」や陰影で立体的な表現を、生み出したのかも知れない。
一方で、人には平面を立体的画像に置き換える力があると聞いたことがある(本で読んだかもしれない)。
とすれば、ある程度平面の画像の方が「置き換える力」が維持できるのではないだろうか?
その力をみすみす退化させなくても・・・と、思ってしまうのだ。

「3D技術」は、新しいエンターティメントの扉を開いたと思う。
それはそれで、素晴らしいと思うのだが、右へならへで3Dへと流れるコトにチョッと抵抗を感じるのだ。
やはり私は「アナログ」なのかも・・・。