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ほっこり和風、それとも戦国武将、意外な組み合わせ?-今年のヴァレンタイン商戦-

2010-01-28 11:11:29 | トレンド
今週あたりから、百貨店では「ヴァレンタイン商品」が置かれるようになった。
もちろんメインは、チョコレートというコトになる。
毎年「手を変え品を変え」で、新作チョコレートを売り出しているのだが、そろそろ限界?なのか、それとも「ベーシックが一番」というコトなのだろうか?余り奇を衒った商品は見かけないようだ。
もちろん、有名ショコラティエ(チョコレート専門の製菓調理師)やパテェシエ(洋菓子専門の製菓調理師)のモノ、海外の有名洋菓子店の「新作」は、目白押しという感じではある。

そんな中、チョッと気になったモノが幾つかある。
サントリーがこのヴァレンタイン商戦向けに発売したのが、チョコレートスパークリングだ。
チョコレートというよりも、「チョコレートフレーバーのサイダー」だ。
色が無色なので、かつて大ヒットしたJTの「桃の天然水」のような、「飲むとチョコレートの味がする」という商品だ。
今年のヴァレンタイン商戦の中では、チョッと異色というか相当奇を衒った感がある。

それ以外に注目したいのは、「和風」とか「歴史モノ」をテーマにした商品が登場したことだ。
それも、チョコレートや洋菓子の老舗メーカーが出している。
「和風」を打ち出しているのは、「モロゾフ」だ。
「はるうた」「花の刻(はなのとき)」のシリーズは、和風味ではなく、「日本の春の花々」をイメージした作りのチョコレートとなっている。
パッケージを開けた時「ほっこり和む」感を狙った商品だ。
「サクラ咲いた」お祝いにも使えるかも知れない。

もう一つは、メリーチョコレートの「TUWOMONO」だ(デジタルカタログページが開きます)。
昨年、チョッと話題になった「歴女(歴史好きな女性)が贈る、ヴァレンタインギフト」というのがテーマのようだ。
個人的には「歴女が贈る」のではなく、「歴史好きな男性に贈る」というイメージなのだが・・・。
と言っても、あくまでも戦国武将たちが中心。
今年は「竜馬」と思っても、坂本竜馬も勝海舟や西郷隆盛、岩倉具視をイメージしたチョコではないのがポイントだろうか?

さてさて、約3週間後男性諸氏の多くはどんなチョコをもらうのだろうか?
最近の傾向は、「友チョコ(女友達同士で交換)」が主流だそうだ。