日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

引き際の難しさ

2006-03-31 21:24:42 | 徒然
今日の午後、民主党の前原さんが代表を辞め、メール問題の主役?永田議員が辞職した。
この1ヵ月半くらい、国会の話題と言えばこの「メール問題」だったわけだが、この騒ぎで国会そのものが停止していた訳ではなく、予算などの重要案件はいつのまにか決まってしまっている。
おそらく、いくつかの案件も話題にならないうちに決まっているに違いないのだが、メディア報道では、ついぞお目にかからなかったような気が・・・。
「もしかしたら、与党はこれを狙っていたのかも???」と勘ぐりたくなるのは、私だけだろうか?

今回のメール問題は、民主党にとって大打撃だっただろう。
ひとつは、情報の裏を取ると言う当たり前のことを怠ったため、ガセネタを公表してしまったこと。
時の話題ということもあり、さぞ永田議員も勢い込んでいたとは思うのだが・・・。
そして、ガセネタ提供者への信頼は一種異様な気がした。
人を信頼することは大切なことではあるが、「本当にそうなのだろうか?」という複眼的客観性も社会人としては、必要なことだ。

もうひとつは「引き際の難しさ」ということだろう。
ガセネタとわかった時点で、永田議員が何らかのアクションをとっていればこれほどのことにはならなかったのではないだろうか?
ある意味「議員と言う特権に執着している」という印象を、選挙民に与えてしまった。
これは、永田議員だけのことではない。
私たちも仕事をしていく中で、なかなか権限委譲ができなかったり、自分の間違いを認めることは難しい。
引き際と言うのは、それくらい難しいと言うことだろう。

新年度となる明日(と言っても実質は4月3日(月)から)。
新しいスタートの前には、退く人もいる。
イロイロな意味で、引き際の良い生き方をしたいものだ。