日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

今年流行ったもの-私見-

2005-12-28 21:52:03 | トレンド
「変わるか?日本の小売業」にトラックバックを下さった「稼ぐぞ! 投資!アンケート!アフィリエイト!」のトトロトロロ123さん、コメントを下さった「StarPrinceJUGEM」の星の王子様、ありがとうございました。
現在再建中のダイエーも、業績に薄明かりが出てきたようですね。
名古屋における「カトレアの包み紙」は、絶大ですね。
20年位前までは「百貨店の包み紙」が、贈答品ランキングの優劣を決めるほどの力がありました。今では、百貨店の包み紙やスーパーマーケットの簡易包装も、大差がなくなりつつあるのが、全国の状況だと思います。
今回の動きは、百貨店とスーパーマーケットのボーダーラインが崩れ、遅まきながら小売業の再編が始まるということになるのかも知れない、と思っています。
だからこそ、地域の商店街にも頑張って欲しいと思います。

「年末に動き出した、企業の未来像」にコメントを下さった「カミナリ小僧」さん。
お久しぶりです。
日本のIT企業家の多くが、「社会的に尊敬されない」理由は、指摘されたところだと思います。
アマゾンのように、ITを使ったきめ細かなマーケティングは、「インフォメーション・テクノロジー」でありながら、「インテリジェンス・テクノロジー」だと思います。
そこにIT企業の強みが、あると思うのですが・・・。
「話題になったヒルズ族」の多くの皆さんは、自己成長と自己利益の追求がお好きなようで・・・。

今日は、役所や大企業で「仕事納め」。
今年の仕事も、一応終了ということになるのだろう。
そこで、今年流行ったモノを少し思い出してみたい。
夏ごろから言われはじめた、ライフスタイル「LOHAS」。
「エコロジー」というだとか「マクロビオティクス」よりも緩やかで、どちらかというと「自己都合」的裁量が多く、やや身勝手な「エコロジカル・ライフスタイル」というきもするのだ。
秋に某女性ファッション雑誌に「LOHASなジュエリー」などという、特集を書店で見かけたときには、「それって違う!!」というよりも「なんともはや・・・」とあきれ返りましたが。
果たしてこの「LOHAS」というライフスタイル、来年日本人の生活に定着するのだろうか?

同じ頃、健康雑誌などで目に付いた言葉が「デトックス」。
「解毒」というか、「毒だし」のことだ。
男性にとっては余り興味のないことかも知れないが、30代~女性の間では話題になった。
その一例が、「ゲルマニュウム温浴」や「岩盤浴」だろう。
「ゲルマニュウム温浴」は、エステやマッサージなどの「癒し」と結びついて人気となった。
もちろん「デトックス」飲料の分野に進出した、飲料水メーカーもある。
そのはしりとなったのは、サントリーの「DAKARA」かも知れない。
「DAKARA」の商品企画は、20代の女性スタッフだと聞いた。
「不足ミネラルを補給しましょう」という発想のサプリメント飲料水流行の中、「蓄積される余分なモノを出す」という発想は、ユニークでテレビCMの話題性などもあり、ヒットした。

余り話題になって欲しくなかったことは・・・。
やはり「マネーゲーム」のようなM&AというかTOB(公開買付)による、経営統合の画策。
「上場している企業は、常にこのようなリスクがあることを、知らなくてはいけない」と言ったのは、経団連の会長さんだったと思うが、今年話題になった「経営統合」は本当に日本の産業界や日本生活者にとってプラスなのだろうか?という疑問が常にあった。
経済という観点では、「活性した」のかも知れないが、マーケティングという視点では、企業のダイナミックなチャレンジを潰す危険性を感じたのだ。
「経済」の視点は「お金」という「数字」なのかも知れないが、マーケティングの視点は「気持ち」という「ひとの生活感」を見つめることなのだ。
その意味では「勝ち組み・負け組み」という、単純な振り分け社会に不安を感じた。