日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

コミュニケーション力-昨日から起きた様々な事件について-

2005-12-11 20:09:14 | 徒然
昨日、京都の学習塾で講師のアルバイト学生が小学生を刺殺した。という事件があった。
これまでの報道では「日ごろから問題があった」ようだ。
ひとつ疑問なのは学習塾なのだから、何も中学受験全教科を習う必要は無いはずなのに、容疑者の大学生は違っていたようなのだ。
「誰からも好かれたい」というのは、人として自然なことだと思う。だが、現実は決してそうではない。
「なんとなく合わない」という生理的に合わないタイプもあれば、「考え方や行動が嫌い」という理由がはっきりしている場合もある。
「苦手と思われる相手と、如何に上手にやっていくのか?」ということも、大切なコミュニケーション能力なのではないだろうか?
もうひとつ、新聞に掲載されていた内容で気になったことがある。
それは、大学での記者会見で「停学中、もう少し決め細やかなケアが必要だったのではないか?」という趣旨の質問があったことだ。
容疑者は、二十歳を越えてから傷害事件を起こし停学になっている。
その間、大学で何らかのケアをする必要があったのではないか?ということのようなのだが、そこまで大学が面倒を見る必要があるのだろうか?
今でも高校卒業と同時に、就職をする人は多い。
その人達からすれば、同様の事件を起こせば会社から解雇されるだけではなく、社会から様々な制裁を受ける立場になるはずである。
なのに、大学生だから大学がケアする必要があるというのは、どこかおかしいように思うのだ。

名古屋の繁華街にある百貨店で、高級腕統計4700万円の盗難という事件。
個人的には、起こるべくして起きた事件という気がしている。
実は、10数年前同じ百貨店で買い物をしていた時のことを、思い出したからだ。
百貨店の有名宝飾品店へ、友人の出産祝い(銀製のベビースプーン)を買いに行ったときのことだ。
季節は、クリスマス前の今ごろ。
普段よりも接客をする店員は多いのに、私がベビーギフトのコーナーに立っていることに誰も気が付かないのである。
店内が込んでいるといっても、普段の2倍程度。
それにあわせて、店員の数も増やしてあるのに・・・。
10数分、売り場に立って店員の様子をうかがっていたのだが、まったく気付くような気配は感じられなかった。
「忙しい」と言っても、「何処に、どんなお客様が立っているのか?」ということへの配慮が無いというのは、小売業の社員教育としては問題だと思う。
結局のところ、10数年前と何ら変わっていなかっただけのことなのだ。
「小売業とは何か?」「お客様とのコミュニケーションの取り方」そんな、基本的なことを改めて考える事件だという気がしている。