はんどろやノート

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時をかける力士

2006年09月23日 | はなし
 トシをとるほどに時間の流れが速くなる、というのはほんとうだ。この10年は本当に速かった。次の10年はもっと速いのか…、おそろしい。
 筒井康隆がむかし描いたマンガで、そういうテーマのものがあって、で、そのマンガでは、未来はどうなっているかというと「時間が滝のようにドウドウと落ちている」ということだった。筒井さんの「時をかける少女」はまたリメイクされるが、あれはそれほどの面白いはなしかねえ、やっぱ内容よりあれはタイトルに魅力があるんだな。
 そんなことを考えていたら相撲取りの「時天空」が気になってきた。これ、すごいカッコイイ名前ではないですか? 僕は今は大相撲をほとんど見ないのでこの力士の顔も特徴も知らなかったので、いま、しらべてみた。そしたら、おもしろい経歴ですねえ。この人もモンゴル人だったんですね。農業を学びに東京農業大学に来て、幼なじみの朝青竜(今場所も優勝!)が活躍してるのをみて、大学へ行きつつ力士になったんだと。化粧回しも「東京農業大学」だ。
 今場所は西前頭二枚目、現在6勝8敗、負け越しちゃってますね。
 以下、プロフィールのコピーを貼っておきます。

時天空 慶晃(ときてんくう よしあき)
得意手 右四つ、寄り、内掛け、二枚蹴り 身長 体重 187cm 142kg
備考 モンゴル相撲のナチン(鷹を意味し、小結に相当する)の長男で、16歳から 2年間、柔道クラブでダグワドルジやダシニャムと一緒に練習した。農業を勉強しようと、モンゴル国立農業大学に進学したが、姉妹校の東京農業大学とのスポーツ交流留学生選抜相撲大会に参加して選ばれ、平成12年 3月に来日して編入入学した。当初は卒業後に帰国して母校で教職に就く予定だったが、全国学生個人体重別100kg未満級で優勝して相撲が面白くなり、幼馴染みである朝青龍の活躍を見て「自分もやってみたい」と思い、入門の年齢制限も迫っていたので在学中ながら入門を決意した。
時天空の名はモンゴルの広い空に因んで大学の相撲部監督が命名した。
強じんな下半身と、多彩な技。
史上初の外国出身学士関取・留学生関取。
気持ちの切り替えが早い性格。
趣味はパソコン。


 「時天空」で検索すると、中国語のホームページにヒットするのも面白かった。中国で「天空」という語がよく使われるんですね。中国のマンガなどで。

 それから余談ですが、アイザック・アシモフ「永遠の終わり」は時間テーマのSF小説ですが、この話の中では時間を未来に行くと、ある時間で「どーん」と壁にブチ当たってそこから先へは行けない、という設定になっているのを思い出しました。どんなストーリーだったか、忘れてしまった。この本の訳者は深町真理子というらしいが、「時をかける少女」で時間を旅してやってくる男の子が「深町くん」でした。(だからナニ?) 深町真理子さんはスティーヴン・キング「シャイニング」の訳者でもあるのか… ずいぶんお世話になっていたんだなあ。

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