はんどろやノート

ラクガキでもしますか。

ラグトーリン

2006年01月15日 | まんが
「ラグトーリン! …あなたはどこへいくんだ」
「どこへも いかない。」


 萩尾望都著『銀の三角』からの引用です。
「どこへも いかない。」 というのはいいですよね。なんかほっとします。

 気がつくと僕は「いつかこのひとはいなくなる」ということを前提に物事をかんがえていたりします。そしてそれはだいたい正しい。いつかわかれがくるのだから後悔のないように、と。
 だけど、まてよ、といまかんがえはじめています。それでいいのか。正しい答えはひとつではないはず。
 自分の内側にへばりついている悲しみがそんな具合に僕の感情を押し曲げているのではないのか。たくさんあるはずの答えを一つの答えに限定させてしまっているのでは? 悲しみを溶かしてしまえばそこに違う感情と答えがあるのではないか。
 そしてそこから現実をつくり変えていく力強い何かが芽を出していくのではないか、と。

「どこへも いかない。」  とつぶやいてみる。

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3 コメント

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初めまして (SEN)
2006-01-15 13:11:44
コメント&トラックバック、ありがとうございました!

こちらもトラックバックさせて頂きました。



このポーズ好きです、格好いい。

「水ヘビが移動したわ。あれも予知能力を持つ時空生命体だから――」

紫で表現された時空間が素敵ですね。



どこかへ行くのは『私』か、それとも『誰かさん』か?

「どこへも いかない」と呟くことで別れは別れでなくなる。

望む答え、望まない答え、そのどちらでもない第三の答え

を求めて、私もしばし迷い続けよう。



また、お邪魔致します。
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Unknown (ナオ)
2006-01-15 23:16:28
今日はラーメンズであんまりお話しできませんでしたが、ぜひまたの機会に。



悲しみを溶かす、って難しそう。

でもだからこそ

その先に何かがあるかもしれないって思うんでしょうね。
返信する
Unknown (半泥)
2006-01-16 00:00:01
>SENさん

 ラグトーリンってSENさんのブログに書いてあるように、クールなビジネスウーマンですよね。目も厳しくて冷たい。ゴルゴ13のようです。あの楽器も時空間調節機のようなものだし。

 でもこの「どこへも 行かない」のときの目はやわらかいんですよね。



>ナオさん

>悲しみを溶かす、って難しそう。

 そうですね。それができるなら苦労はないじゃない、って言いたくなりますよね。

 でも最近僕は「できるんじゃないかな」と感じはじめているんです。(時間がかかるとしても.)

 これ、ハコさんの歌をきいているからではないかと思っているんです。ほんとうにそうおもっているんです。

 せっかく同じ街に住んでいるのだから、そうですね、お茶しましょう。こんど誘います。
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