８・１６詰将棋（残暑詰め？） 解答

　[正解手順]　（上図より）　　▲３四飛

　まず９四の飛車を捨てます。　えいっ！

　（初手▲３五飛は、「△３七銀」で詰まず。）




　[正解手順]　（上図より）　　△３四同香　▲３五飛
　そして同香に▲３五飛。　香と角の利きの焦点の「３五」に飛車を置きます。　（この手が、肝。）　

　

　これを角で取れば、▲３八馬まで。香で取れば▲９三馬△４九玉▲４八馬までの詰み。（この▲３五飛からのサワヤカな５手詰めがこの詰将棋をつくりはじめたときの予定だったが…）
　ところが、むこうには「秘手」があったのだ！

　　[正解手順]　（上図より）　　△３七銀



　敵には中合い（ちゅうあい）の秘手がありました。それが△３七銀。
　これを同飛と取ると△同香成で、これは詰まない。

　では、どうする？　
　▲９三馬から馬を使います。　そう、アレです！　「ウマノコ」です。

　[正解手順]　（上図より）　　▲９三馬　△４九玉　△９四馬



　
　　ここで▲９四馬とできるのも、初めに「▲３四飛」とじゃまな飛車を捨てておいたから。
　以下は単純。　「ウマノコ」で、じわじわと玉を追い詰めていけばよい～。

　[正解手順]　（上図より）　△３九玉▲８四馬△４九玉▲８五馬△３九玉▲７五馬△４九玉▲７六馬　　




　いやいや、かったるいですな～。

　[正解手順]　（上図より）　△３九玉▲６六馬△４九玉▲６七馬△３九玉▲５七馬△４九玉▲５八銀





　詰みました！　　まで、２３手詰。
　なんとも暑苦しい詰め上がり図。　こういうの、「残暑詰め」と呼ぶのはどうでしょう。



　コオロギが鳴きはじめましたね。



◇王位戦
　　深浦康市　２－３　木村一基
　　どうなるのかなあ…。　第６局は９月８・９日（二日制）、今年も陣屋決戦だ！

◇竜王戦挑戦者決定三番勝負
　　森内俊之　０－１　深浦康市
　　第２局は９月１日（竜王は渡辺明）

◇王座戦
　　羽生善治　－　山崎隆之
　　９月４日開幕。