浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「御垂訓」

2021-11-15 00:05:19 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

恩師のご著書「思いの中に生きる」より


              調和と中道

調和とはバランスですね。
両方のバランスがとれたら落ちない。
弥次郎兵衛」(短い立棒に湾曲した細長い横棒をつけ、
その両端に重しを取り付けたもの)、
あれはもうこんな所でもあんな所でも立ちます。
落ちません。

あれはバランスがとれているから落ちないんですね。
あの姿こそ調和です。
そして、自然はすべてそのバランスを保っています。
このバランスこそ神の御意志だったのです。
ですから、私たちも日々の生活でどれだけ
自分の心のバランスをとるかです。
苦しみにとらわれていないか。

苦しみの方へ片寄れば落ちますし、
喜びに有頂天になれば足元をすくわれます。
まあ昔から「勝って兜の緒を締めよ」という
言葉もありますけれど、
勝って「うまいこといった、

うまいこといった」と有頂天になりますと、
これもバランスが崩れますし、
あるいは苦しみの方にとらわれてしまいますと、
これもバランスが崩れます。

常に足ることを知って中道の道を歩くことこそ、
バランスだったのですね。
片寄ることのない弥次郎兵衛を思っていたら間違いありません。
さもないと、どちらに片寄っても、バランスが崩れてしまいます。


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