恩師の御著書「真理を求める愚か者の独り言」より
第一章 或る愚か者の生涯
◆催眠術をかけて遊ぶ◆
先の続き・・・
両親は信仰心の厚い人だったからでしょうか、
その頃から畑に連れていかれると、
私は田圃の土で仏様をこしらえて拝んでいました。
まだ幼くて遊び仲間との交わりもなく、
親との関係だけだった三歳の頃のことです。
それから、それよりもすこし後になった四歳の頃でしょうか、
畑に行くと子供の仕事として雑草取りなどを言われるままに
やっていましたが、なかにはできない所もあります。
そうした時には、畑で遊びます。
たとえば、自分の気に入った枝を決め、
飛んでいる蝶々とか蜻蛉などに「ここに止まれ!」
と心の中で命ずると、指定した木の枝に止まってくれるのです。
また、「東へ飛んで行け!」「西のほうへ行け!」
と言うと、やはり言うことを聞いて、
そのとおりにしてくれます。