浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「ブッダのことば」より。

2017-07-15 23:34:44 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

        ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
           第五、 彼岸に至る道の章 

          12、学生ジャトゥカンニンの質問

1096、ジャトゥカンニンさんがたずねた、
        「わたくしは、勇士であって、欲望をもとめない人がいると聞いて、
        激流を乗り超えた人(ブッダ)に(欲のないこと)をおたずねしようとして、
        ここに来ました。
        安らぎの境地を説いてください。
        生まれつき眼のある方よ。
        先生!それを、あるがままに、わたくしに説いてください。

1097、師(ブッダ)は諸々の欲望を制してふるまわれます。
        譬えば、光輝ある太陽が光輝によって大地にうち克つようなものです。
        智慧ゆたかな方よ。
        智慧の少いわたくしに理法を説いてください。
        それをわたくしは知りたいのです、
        ―――この世において生と老衰とを捨て去ることを。」

1098、師(ブッダ)は答えた、
        「ジャトゥカンニンよ。諸々の欲望に対する貪りを制せよ。
        ―――出離を安穏であると見て。
        取り上げるべきものも、捨て去るべきものも、なにものも、
        そなたにとって存在してはならない。

1099、過去にあったもの(煩悩)を涸渇せしめよ。
        未来にはそなたに何ものもないようにせよ。
        中間においても、そなたが何ものにも執着しないならば、
        そなたはやすらかにふるまう人となるであろう。

1100、バラモンよ。
        名称と形態とに対する貪りを全く離れた人には、諸々の煩悩は存在しない。
        だから、かれは死に支配されるおそれがない。」


                    ~ 感謝・合掌 ~



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