~ 恩師の「心行の解説」下巻より ~
「己が前世の約束を忘れ自己保存自我我欲に
明け暮れて己の心の魔に支配され
神意に反しこの現象界を過ぎ行かん」
私たちはこのように完全なる愛の中に生きさせてもらいながら、
自分の肉体に意識・心が支配され、自分の前世の約束さえ忘れ去って、
自己保存・自我我欲に明け暮れています。
己の心の魔に支配されて神のご意志に背き、
この現象界を過ごしています。
この姿は法に縁のなかった方たちのこの世の最後の姿です。
しかし、私たちは今、法に縁を頂きましたから、
あの世に帰る時は神との約束を果たして帰りたいと思います。
「心行」の解説、今日は大変よく進みまして、
この辺りで終わらせてもらいます。
どうも長い間、ご清聴ありがとうございました。
講演 三
「心行」を書き残して下さいました高橋信次先生は
四十八歳にして年若くあのふるさとにお帰りになりました。
私が求め求め、やっと巡り合えました心のお師匠様に
僅か一年八カ月ほどのご縁でお別れしてしまいました。
その時は、いつもお話しますが、
自分の体らか骨も何も抜き取られてしまった
ような、もうこの体を支えるのも耐え難いようなショックと悲しみ、
辛さを味わいました。
正に気が狂ったように泣き叫んだものでございました。