恩師のご著書「講演集」より
講演、四
調和された心、安らぎの心は「光」である
先の続き・・・
不調和な心、つまりいらいらしたり、腹を立てたり、愚痴を言ったり、
人を恨んだり、よく、車に追突されてムチ打ち症になる方がありますね。
この世的に見ますと、自分が前を向いて坐っている所へ、後ろから来て
当たるのですから、百パーセント当てた人が悪いと面ますが、しかし、
原因の無いところに結果が現れません。
結果が現れるということは、どんなことであっても、何らかの原因が
あるのです。
後ろから車を当てられるのも、何らかの原因があるから当てられたのです。
当てられたご本人にも原因があります。
或る方がムチ打ち症になられました。
もう強度のムチ打ちで、平衡感覚を全部やられましたから、自分一人で歩く
ことができなくて、四カ月入院していたのですが、全然治りませんので、
当てた人を、「憎い、あいつは許せない、当てられなかったら、私はこんな
えらい目に遭わなくてすんだのに」と言って、相手の方を怒り、憎しみ、
恨んでいられたのですね。