~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
第四 八つの詩句の章
11、争闘
874、「ありのままに想う者でもなく、誤って想う者でもなく、
想いなき者でもなく、想いを消滅した者でもない。
―――このように理解した者の形態は消滅する。
けだしひろがりの意識は、想いにもとづいて起こるからである。」
875、「われらがあなたにおたずねしたことを、
あなたはわれわれに説き明かしてくださいました。
われらは別のことをあなたにおたずねしましょう。
どうか、それを説いてください。
―――この世における或る賢者たちは、「この状態だけが、
霊(たましい)の最上の清浄の境地である」とわれらに語ります。
しかしまた、それよりも以上に、『他の(清浄の境地)がある』と説いく
人々もいるのでしょうか?」
876、「この世において或る賢者たちは、
『霊の最上の清浄の境地はこれだけのものである』と語る。
さらにかれらのうち或る人々は断減を説き、(精神も肉体も)残りなく消滅する
ことのうちに(最上の清浄の境地がある)と、巧みに語っている。
877、かの聖者は、『これらの偏見はこだわりがある』と知って、
諸々のこだわりを熟考し、知った上で、解脱せる人は論争に赴かない。
思慮ある賢者は種々なる変化的生存を受けることがない。」
~ 感謝・合掌 ~