浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「御垂訓」

2021-07-31 00:25:31 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より

      第四章 「思い変え」こそ幸せの扉を開ける鍵

          ◆心ここにあらざれば◆


先の続き・・・

そうすると、実際に嫌な事が現れてこなくなります。
それでも時々、怒りを発したくなる状況が襲ってきたりして、
試されます。
しかし、怒りたくなっても、算盤を置いて損得勘定をし、
損だと思ったらすぐやめることです。
自分の心を苦しめる結果となるとわかったなら、
その苦しみの原因となる怒りや憎しみなどの感情を
発するべきではありません。

それに、人のことを非難したり、
人の悪口を言っている暇など本来はないはずです。
自分の心を汚さず、苦しめないための努力を続けることです。
一瞬一瞬を大切に生きることです。

道を歩いていて何か急ぎの用があるとか、
目的の場所に一刻も早くたどり着こうとあせっている時は、
周囲の景色が目に入りません。
その用事さえ済ませると、心にゆとりが出て、
ああ綺麗な花が咲いているなあと気がついたりします。
長い人生の中で常に心にゆとりのある日々の生活が、
自然や人間やあらゆる物事と心の交流を楽しみながら、
潤いのある心の旅路であるためにも、大切であるといえます。


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