浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「御垂訓」

2018-07-16 02:57:35 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

    ~ 恩師の「心行の解説」上巻より ~


     講演 一
 
 「転生輪廻の法に従う」
仏教では輪廻転生と説かれており、物理学では循環の法則です。
この法則から何ものも逃れることはできません。
すべては循環の法則に従っています。
さきほどの酸素と二酸化炭素の関係もそうです。
人間や動物が酸素を戴き、二酸化炭素を吐き出し、
植物がその二酸化炭素を吸収して酸素を吐き出してくれて、
循環しております。

人間の肉体を見ましても、心臓を中心として、
酸素吸収してくれた動脈が、
体のすみずみへ酸素を送ってくれます。
そして静脈が不用品である二酸化炭素を吸収して心臓に持ち帰り、
肺によってガス交換を起こさせて、
また動脈に回してくれるのですね。
これは循環の法則に従って作用しているわけです。
水を見ますと、水は熱作用によって蒸発を起こします。

水(H2O)は液体ですけれど、
その水分は気体になったり固体になったり、
また液体に戻ったりを繰り返しています。
太陽に熱せられて、或いは焚きものによって、
或いはお風呂を沸かして温度が高くなりますと、
液体だったものが気体に変わります。
蒸発を起こして上がっていきますが、
たいへん高いところまで上がりますと、
そこは温度が低いので、水分は固まってきます。

そして上で持ちこたえることができなくなりますと、
下へぱらぱら雨となって落ちてきます。
雨水は川へ流れ海へ渡り、
また蒸発して上がっては下へ落ちてきます。
これも明らかに循環の法則に従っています。
循環の法則、すなわち原因と結果ですね。
仏教で説かれるところの因縁因果の法則です。
原因を作れば必ず結果が現れる、
結果があれば必ず原因が過去にあったということです。


    ~ 感謝・合掌 ~


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