笑いまみれ・はなこば日記

笑うことを積極的に考える女の日記
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現時点のマツコ・デラックスについて

2013年05月08日 | テレビ
今回から、
ちょっと目先を変えた記事にしようと思う。

マツコ・デラックスさんを
見慣れて
もうずいぶんの時が経過したように思います。
彼女の素性を知らない人でも
誰かは知っている。
いわゆるザ・芸能人。

ブレイク少し前
マツコさんは「がんばってみようと思う」
と言っていた。
悪魔と取引をする
という言い方だった気がする。
自分のプライベートはかなぐり捨てて、
テレビの世界に飛び込む
という意味だったと解釈している。
それは同時に
「魂を売る」ことであり、
「スポンサーに気を使う」ことだったはず。

私個人の観察において
どこからが「芸能人」という線引きは
新しい映画のキャンペーンの
応援団長やらイメージキャラクターになったかどうか
で決まると思う。

新作映画に関係あると思えない
不確かな人選だけれども、
あれは
名前を使うことによって
集客が見込める(私的にはそんなことでは絶対見ないけど)と
広告を決める人が思ったわけで
要するに
無名ではない
ということだ。

才能があるかどうかは
ほとんど関係がないし、
芸人さんやモデル、アイドルや女優など
選ばれる人はバラッバラだけど
共通するのは
風化されるようなはかなさも持っている
という点だ。

出てもいない新作映画を宣伝して
お金や顔を売るということが
必要ないひとはあの場に出ない。

マツコちゃんは、
魂を売る発言をしてからまもなく映画の宣伝キャラクターとして
朝のワイドショーに出ていた。

でもはかなく消えたりはしなかった
今はいかにもおなじみのような顔で
バラエティ番組に出ている。

わたしがはじめてマツコさんを見たのは
『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで』。
「笑ってはいけない24時」のときだ。
そういえば、松本人志さんが
たびたび「マツコ・デラックス」と口にしてた
このひとがそうか
と思った記憶がある。
そして
このひとは何なのだろう
どう処理したものか
と思った。

それから数年、レギュラーのようにガキの使いに出ていたマツコさんを
わたしが見慣れることもなく、
そんなある日、
深夜の時間帯にマツコさんの番組がゾロゾロと始まる。
わたしが彼女を一番見ていたのはたぶんこの時期だと思う。

そこでこんな記事を書いている。
2010年1月28日。
3年前。

真っ当マツコ・デラックス

これを読むと私はずいぶんマツコちゃんにメロメロのようだ。
「真っ当であること」そして「面白いこと」が
わたしを興奮させていた
ことを思い出した。

そして
これから
売れっ子になっていくにあたってのジレンマを
書いている。
言いたくないことを言わされるだろう。と。
そのとき、彼女はどうするのか。
と考えている。

現時点のマツコちゃんは、
言わされていることを
しっかり言う。
一方で、
態度がいかにも
「言わされている」感が出ているように見える。
あえて。なのかもしれない。
その態度自体が
「私は分かっているんです、本当は。
 これは言わされているだけのことです」
言っているように思える。
『怒り新党』を
見ているからそのように裏を読むようになったのかもしれない。
でも
彼女は率先してそのネタばらしをする。
こちらが勘ぐっているよりも先まわって。
あっち側の人間にはなったが、
それでも
あがきをしてみせて
こっち側の人間だった自分に言い訳をしている。
とわたしは妄想している。

いつものようにまったくの勘違いかもしれませんが。

さあここから
どうなりますでしょうか。

ひとつ思いだしたのは
わたしがマツコさんを好きだったのは
その
何だかわからない処理できない存在感
だったと思う。
名前からして変だし、
最初はミステリーにあふれていた。
そして
そんな自分の立ち位置を
本人は
嫌いだったわけではないと思っている。

ナインティナインの番組の企画
「おもしろ荘」にマツコさんが初めて出たときのことを
覚えている。
そのときは、
普段のネタ見せとは別枠で、
大部屋に芸人たちを集めて、
定点カメラで大写しにし、
気になったひとにネタをやってもらう
ような、
さらに若手のチャレンジコーナーをやっていて
冷蔵庫マンさんとかが
だいぶイジラれていた記憶がある。

それで優勝者を選ぶんだけど、
その発表の仕方が、
暗い木造アパートの廊下を手前から奥に向かってつくり、
芸人たちを廊下に整列させ、
廊下の一番奥の一番暗い場所から、
ヌッとマツコちゃんを登場させる
というものだった。
廊下の一番奥には照明が当たっておらず、
なにか大きな物体が、角から廊下をふさいでいるように見えた。

しかもマツコさんは、
その
ヌッと出て
みんながギャッとしたのを
しっかり待って、
ものすごいベストな呼吸でゆっくりこちらへ近づいてきた。
効果音を入れるなら

ずん、ずん、ずん

だ。

あのときは
本当に痺れた。

いまは何者か分かってしまっている。
あの
驚きと格好よさは
もう見ることがないと思うと残念です。

ただないものをねだったとて、
もはや意味のないことであります。

結構なところまで来ちゃったとは思うんです。
ただ、この先がどうなるのか。
みんながマツコちゃんに飽きたりするのだろうか。
ご意見番みたいな役割も
担わされている気もする。

わたし個人としては
マツコさんはそういうタイプだとは思わない。
自分が正しくあるということが大事であって
彼女はひとにそれを求めないから。

違うかな。

そんなわけで
オチてないけど
今日はこの辺で。
これからはこういう感じで行こうと思う。
誰かをじっくり書くのは
楽しい楽しい。
知識ひけらかしか?
知識はないです。
意見しかないです。

ではまた金曜日に。