笑いまみれ・はなこば日記

笑うことを積極的に考える女の日記
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エレ片「コントの人5」の感想

2011年11月23日 | ライブ
3月に行う予定だった
エレキコミック×ラーメンズ片桐仁によるユニット
エレ片のコントライブ「コントの人5」の
振替公演に行ってきました。
全公演終了ということで
感想を書きたいと思います。
ネタばれ付き。
DVDで楽しみたい方は
読まないようにお願いいたします。
あとファン意識が高くて
少々うざいかも。







卑屈の森
 外国の子供風のやついさんと、おしゃれな衣装で出てくる卑屈の森へいざなうトリックスター片桐さん。
 おしゃれ!
 と思ったら、CCDカメラとマイクで会場を巻きこみ、
 ものすごくクダラないオチで
 完全に騙された!
 と心をつかまれました。
 「KKに怒られないか」
 とやついさん。
 「すごいところまできたな」
 片桐さん、格好いい。

オープニング映像

モテボアドックス
 これは!すばらしかった。
 ブレザー学生服の三人組。
 ホワイトボードに女子の写真。そして
 めっちゃかわいい
 かわいい
 ふつう
 にランク分けしてある。
 彼氏ができるとマジックで「×」をする。 
 モテナイ三人組のサークル。
 やつい部長をホワイト、片桐さんをピンク、今立さんをブルーと呼び合い
 鉄の掟を守る三人。
 モテナイあるあるなの?
 面白かったなあ。
 「ひとりでモテたやつには、死を!」
 「今立、死ね!」
 片桐さんの必要以上にセリフに体重乗っている感じとか。
 ブルーの今立さんに彼女ができたのではないかと疑い
 制服のポケットから、ミスドやアフタヌーンティーのポイントカードが出てくる
 というのに、笑いました。
 このふたつ
 たしかに男子学生がひとりではいかないね。
 学生カップルのイメージだよなあ。
 と観察眼にひたすら感心。
 その発想、女の私にはない。

映像:オッパイパン製作過程
 片桐さんの悪い良さ、がこれでもかと炸裂。
 おもしろかった。


虹朗
 これはラジオから発展したネタかも。
 分娩室前のソファに出産を待っている今立さんと
 診察にきたレゲエ夫婦。
 三人のやり取り
 が楽しそうなのと、
 歌。
 ソファに座っているだけで
 話自体の展開が少ないネタながら
 ここまでたっぷり見せることができるのは
 やっぱりキャリアと実力あってこそ
 と感動。
 そしてこれは三月の公演にもあったネタだったのだろうか。
 ちょうど片桐さんちの次男が3月公演の数日前に生まれた。
 これあのときに練習してたんだな。と思うとほっこりする。

映像:スポンジボブにならって感動しながら吉祥寺を散歩
 もちろん過程もすべて面白かったんですけど
 最後のオチは涙出るほど笑いました。
 これよくぞツイッターの呟きにつなげた。
 だってあの青年が写真を撮らなきゃ、絡まれなければ
 そして呟かなければ、さらに、ぼんやりエレ片見てなければ
 最後にそれを見つけなければ、
 こんなに笑うことはなかったわけで
 奇跡。
 そのあとのコントでも、ひとつ笑いが生まれたしね。

帰ってきた出山
 舞台上、同時進行で回想シーンを再現する。
 という手法は
 むずかしい
 と思うんです。
 演劇ではよくやってるやつですけど、
 説明っぽくなるし
 間のとりかたや、演技力が必要で
 うまくやらないと不自然さが生まれる。
 でもね、エレ片は自然なのよねっ。
 技術力。こういうとこよ。
 みてみて皆!
 って言いたくなるのは。

映像:エレ片運動会1
   陸上競技対決。
   まずは50m走。
   放送作家であるゴウヒデキさんが、走らされる。
   ゴウさんファンとしては嬉しい。
   片桐さんがジョイナーみたいに格好つけて、遅い。
   さすが片桐さん。
   エレキのふたりが「Comedian」とクレジットされていたのに
   片桐さんだけ「Actor」になっていたところに
   細かいこだわりを見ました。

ぽよ
 ジャズクラブみたいなオシャレバー。
 舞台にシンセサイザーとマイク。
 「シトラスラベンダー」と紙に手書きで書いた看板。
 きたーー!
 とシトラベ…ちがったトラスベンダーファンの私は喜ぶ。
 ツッコミにマイクを使う今立さん。
 今回は骨太ロックな感じで新たな一面を。
 ほんとにアルバム出してくれんかね。

映像:エレ片運動会2
   走り高跳び。
   やついさんが身軽で格好良く
   そうだ、このひとは動きがキレるひとだったのだ。と再認識。
   あと片桐さんの奇跡の「めがねめがね」と探して、頭に乗っている映像。楽しい。
   
恩返し
 片桐さんと今立さんのあえぎ声から始まる。
 どういう…。
 と思っていたら細川たかし風中年男性に扮したやついさんが
 訪ねてくる。
 今立さんが出てみると
 鶴でございます。恩を返しにきました。
 と、反物を折りに来る。
 内容はベタ。なんだけど、展開がシュールですよね。
 ネタの創作力の高さが分かる。
 エロイ部分で隠されてはいるけどっ。

映像:エレ片運動会3
   ハードル。
   どの競技でも
   やつい、今立、片桐の順でした。
   ダントツの運動神経のなさを片桐さんが示し
   やついさんが結局格好良かった。
   ゴウさんがおいしかった。

ニャンの転校生
 最後はいつもの学園胸キュンもの。
 恥ずかしい。よい意味で。
 80年代ラブコメ漫画ですものね。
 展開が常軌を逸しているんだけど、
 それでも好きなことやってる
 楽しそうな雰囲気だけで
 すっかり幸せな気分です。

エンディング


楽しい楽しいライブでした。
ひとつひとつのコントに
やりたいことを好きなようにやっている自由さと
エレキコミック、ラーメンズの枠から離れた
ユニットコントとしての
新しい挑戦が
のびのびとした表現につながっています。
また、テーマ自体が実にくだらなく
なーんにも残らない。
下ネタばっかだわあ(笑)

いっぱい笑ったという記憶だけが残る。
コントライブとしては最良だと思います。
でもこれを
技術のない若手がやったら
こんなに楽しくはならなかったと思うんです。
絶対に
押さえておくべきツボを知っている10年選手だからこそ、
ここまでのものになる。
くだらないし、下ネタだし、
ハードルが低いように見せるのは
作っている側の作戦で
そこかしこに
コントを長いことやってきたひとたちの
技が隠れている。
この三人だからこそネタが活きている。
違う人がやっても
いや~な気持ちになって終わったと思う。

エレ片は
すごいんです。

しみじみライブのメモを読み返して思ったので
長々と書いてしまいました。

ほんとにね
ラジオ聴いてないから
とか言わないで
まずはDVD借りてみて。
これは
ツイッターでもささやいた(←出山)
んですけど
キングオブコント
エレ片三人で出て
優勝しても支障のないレベル
と思います。
エレキコミックがコンビで出場する必要性と
ラーメンズのブランド
という問題があるので
実際、難しいとは思いますけど、
このアイディアいい線いっている
と思うんですけどね。
どうでしょう。

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