一般の歳時記で言えば、季語は、次の七種類に分類されている。
1、時候
2、天文
3、地理
4、生活
5、行事
6、動物
7、植物
である。
学校生活に即して言えば、一番作らせやすいのは、学校行事であろう。
言うまでもなく、それが子ども達の共通体験だからである。
行事を軸にして、約40週の毎週のテーマ 季語を示すことが、今回の歳時記づくり基本的な考え方になる。
その上で広がりを考えることになるだろう。
試しに、そのいくつかを示してみる。
4月
入学、春の空、風光る、桜、たんぽぼ
5月
遠足、子どもの日(こいのぼり・柏餅)、母の日(カーネーション)、若葉(新緑)、ばら、
6月
プール開き、五月雨、梅雨、あじさい、かたつむり、螢
7月
夏休み、梅雨明け、アイスクリーム、海水浴、花火、せみ
8月
七夕(天の川)、赤とんぼ、朝顔、
9月
運動会、台風、月(三日月、名月、月見)、虫(鈴虫、こおろぎ・・・)、コスモス、へちま
10月
秋の空、秋風、どんぐり、紅葉、
11月
七五三、落葉、枯葉、小春、凩
12月
クリスマス、大晦日、除夜の鐘、枯木、おでん、ストーブ、セーター
1月
お正月、年賀状、お年玉、雪、水仙、春待つ
2月
節分、豆まき、立春、バレンタイン、春一番、梅
3月
卒業、ひな祭り、桃、木瓜、春雨、木の芽
適当に4月から3月まで、学校の一年間のものを挙げてみた。
もちろん、これはex.である。
ひな祭り→桃の節句、おひな様、内裏雛、雛人形、ひなあられ、雛飾る
等バリエーションがある。
また、参観日とか学芸会、展覧会、社会科見学など季語にはならなくともテーマになる物がたくさんある。
物事を自分なりに一言で掴むと言うときに、5・7・5の形式で表現させることは、大変意味があると思う。
実践記録の中には、国語もの物語文の読解に5・7・5を活用し、小見出しをつけさせる物もあるし、溶鉱炉の見学の印象を一言で語らせるものもある。
子ども達に自分たちの生活に即したテーマをたくさん考えさせ、それを活用する方法もあると思う。