11月の研究発表会では、指導パンフレットの中に子ども歳時記を入れる予定である。
いわゆる歳時記と学校で指導しやすい季題とは必ずしも一致しない。
そこで、学校で指導する際に参考になる季語と作品を収録した物を作ろうというわけだ。
例えば、
入学式とか卒業式とか運動会などの学校行事はもちろんだが、
朝顔とかとかめだかとか、理科の教材として使用されている動植物は、子どもにとって大変身近な季題となる。
季題ではないが、テーマにできるものもある。
参観日とか、学芸会など。
まず、子どもが実際に使っている季題と俳句を抽出して一覧表を作る作業からこれを始める。
それを季節ごとに並べ、代表句を挙げていきながら、歳時記を完成させると言う手順である。
学校での指導では、月別になっていた方が使いやすいと考えられるが、例えば 「夏」という季題は、
7月だけに限るわけではないのだから、春夏秋冬に分けた方がよいとも考えられるわけだ。
月別を基本にしながらのこのあたりのことを処理していくと言うのが、基本的な編集方針になるだろう。
基本になるのは、これまでに発行された12冊の八名川子ども句集。それにこの三年間に記録がある
約3000句の俳句から選ぶことになるだろう。