経営の視点から考える「知財発想法」

これからのビジネスパーソンに求められる「知財発想法」について考える

パテントサロンに表れる世相

2009-02-10 | 知財業界
 一昨日(日曜)の日経を見てちょっと驚いたのですが、求人広告が殆ど掲載されていません。日曜の日経といえば、これまでなら4~5ページは求人広告で埋め尽くされ、他のページの広告欄にも割り込んでいるくらいが普通だったのですが、僅かに掲載されていたのも公的な機関ばかりで、今の経済状況がいかに劣悪であるかを痛感します。
 そんなことを思っていたら、徒然知財時々日記さんのブログによると不況時にはメーカーから特許事務所に人が動きやすく、特許事務所の求人は衰えていないようにみえるとのこと。確かに、パテントサロンの求人スクエアには、今月に入ってからも結構な数の求人広告が新たに掲載されているようで、少々大袈裟ですが別世界の感すらあります。この違いの理由は何なのでしょうか。
 (A説) 特許事務所業界の景気は、他産業の景気に遅行する。
 (B説) 不況期だからこそ、企業が差別化のために知財活動に力を入れている。
 (C説) 採用がしやすい時期を狙って、特許事務所が先行投資として人員採用を強化している。
 (D説) 企業が固定費削減のために知財業務の外注比率を増やしている。
 (E説) 年度末の駆け込み案件を消化するために、とりあえず人が足りない。
 どれもいま一つピンとこない感じというか、いずれにせよ自分には実感がないのでよくわかりませんが・・・
 そして、最近のパテントサロンでもう一つ気づいたこと。セミナー・イベントの新着情報に、「もうかる」「不況を乗り切る」などキャッチーなタイトルが目立ち始めました。漢方薬系である知財に、即効性はあまり期待できないようにも思えますが・・・