ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

ペール・ギュントの旅

2005年09月22日 | ミュージカル・演劇
市村正親さんのソロパフォーマンスに行って来ました。市村さんの出演作品には当たり外れもあるのですが(汗)一応見に行くことにしてます。
昔ファンクラブはいろうとしたことがあるのですが、あまりに会費が高くて断念・・・今はその時よりは随分安くなりましたが(それでも普通よりは高い)、機会を逃した感があるのでもう入りませんが。
今回の作品は、イプセンの戯曲「ペール・ギュント」を元に、シャルル・アズナブールの楽曲を使ってミュージカル仕立てで演じると言うものでした。有名なグリーグの曲や、ノルウェー民謡なんかも使われてました。
率直な感想はというと、市村さんのファンには、小さな空間で存分に市村さんが見られて美味しいと思うのですが、ファンじゃないと難しいかなあと・・・(汗)
私はそこそこファンなので、そこそこ楽しみましたが(笑)
作品的にはどうかなーと思いましたね(汗)シャルル・アズナブールの曲があの物語に合っているとはあまり思えなくて・・・まあ私シャンソン特に好きじゃないというのもあるとは思うんですが。
むしろグリーグの曲の良さを再確認したりして。しかし「アニトラの歌」を、「わたし~の~名前~は~アニト~ラ~よ~♪」なんて歌ってたのはかなり笑えたのですが、どうも笑うところではなかったらしく誰も笑ってなかったので我慢しました・・・(汗)
アンビョルグ・リーエンのハーダンガーフィドルのアルバムで聞いていたノルウェー民謡が使われたのも良かったです。
話の内容は、今回初めて「こんなだったんだ」と知ったんですが、あんまり・・・かな(汗)主人公が荒唐無稽な旅をしながら自分自身と向き合う、という意味では「キャンディード」に似てたかな。主人公のキャラクターがちょっと違いましたが・・・いや純粋で愚かというところは共通してたかも。
まあ、市村さんのダンスや演技のテクニックは充分楽しめましたし、最初の方では市村さんが今まで演じた役のダンスをちょこっとずつ披露する場面もあって、まさにファンサービスの舞台かな、と思いました。
一番の収穫は、今までグリーグの曲でしか知らなかった「ペール・ギュント」について色々知ったことでしょうか・・・(笑)
イプセンの戯曲にグリーグが曲をつけたものだってことも初めて知りましたし。しかもグリーグは最初乗り気でなくて、おそらく経済的な理由から渋々取り掛かったらしいとか。
そうそう、この舞台ではグリーグの「ペール・ギュント」の中の「ソルヴェイグの歌」が何度も流れたのですが、この曲、高校の時に下校の音楽に使われてたんですよね。(渋い選曲・・・)
実はこの下校の音楽、途中で赤ん坊の泣き声が聞こえることがあるという曰く付きのもので、テレビで紹介されたこともあったらしいです。全然知らなかったけど。
私は一度も泣き声を聞いたことはなかったんですが、一度だけ、どこか違う教室で泣き声を聞いたらしい女の子たちの悲鳴を聞いたことはありました。時と場所によって聞こえ方が違うのがかえって怖かったりして・・・
そのちょっと怖い思い出の曲が、原曲よりもさらに怖い?フルート1本の演奏で流れていて、なんだか怖い舞台を見ている気分でした・・・(笑)
そうそう、シャルル・アズナブールがまだ存命だったと知ったのも驚きでした~。クリストファー・リー様よりも一つ年下なのね・・・
そのシャルル・アズナブールが、映画「魔の山」に出ていたというのもびっくり。見たことあるけど記憶ないなあ・・・何の役だったんだろう? ちょっと検索して調べてみましたがよくわかりませんでした。ペーペルコルンじゃないかなーという気はするのですが。
とまあ関係ないことも色々と面白かったです(笑)
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