ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

十二夜

2009年11月08日 | ミュージカル・演劇
Studio Lifeの十二夜を観てきました。
Lifeは何でも観るわけではないですが(というか妹が観る気になった時に便乗して行っている)、十二夜はもともと好きだし、男女の双子の話というのが男性だけで演じるLifeには向いてそうだな・・・ということで観に行くことになりました。(まあ最終的に決断したのは妹ですが)
十二夜、ヴァイオラとセバスチャンの双子が、男女で演じていると「いやどう見たって間違えないでしょう・・・」という感じになってしまうのが苦しいなあと常々思っていたので。
まあ松本慎也さんと関戸さんも特に似てないけど(汗)同じ髪型で同じ衣装を着たらかなり似た感じになってました。それでもより華奢な松本慎也さんが二人並べるとちゃんと女の子に見えるのはすごいなあと思いましたが。
この作品、女性は3人しか出ていないうえに、女性役はすっかり板についている三人がやっていたので、なんかすごく自然に見られてしまいました。(まあ初めてLife観る人にはどうだかわかりませんが・・・)男女の双子のことがあるので、むしろ男性だけの方がしっくりきたくらい。シェイクスピアの時代には実際に男性だけで演じられていたそうですね。
私はただ十二夜を観に行くという認識しかなかったんですが、音楽劇だったんですね~(汗)なんか好きですね最近音楽劇が。
まあ確かに十二夜のようなにぎやかな作品をやるのに音楽劇という形は向いているとは思うんですが、歌唱力ある人がほとんどいないのに無理に歌う必要あるのか・・・と思ってしまいますけど・・・
一部のキャストなど、歌いだすと「ここ笑うところ・・・じゃないのか・・・」という感じになったりもしましたけど(汗)
まあマルヴォーリオの演歌とかは面白かったですけどね(笑)オープニングも演出としては良かったと思います。歌唱力は置いておいて(汗)
全体的には東宝ミュージカルの十二夜よりもよっぽと良かったですけど。歌上手いキャストで観たらもっと良かったかもしれません・・・
とまあ歌はおいておいて、全体的にはとても面白かったです。Lifeの舞台としても、十二夜の舞台としても。
十二夜は映画とか舞台とかで何回か観ていますが、その中でも面白い方でした。シェイクスピアの小難しいところを歌なんかに置き換えて(だからまあ歌が必要だったんですかね・・・元々歌う場面も確かあったと思いますが)、ギャグも上手くアレンジして、コメディとして上手くまとめていたと思います。
劇団でやってるからというのもあると思うのですが、他の舞台だと印象が薄かったセバンチャンとかアントニオとかもそれなりにキャラが立っていて印象に残りましたね。
アントニオがゲイ、というのも、キャラが立ってた原因ではありましたが(笑)なんか、なんでアントニオはそんなにセバンチャンに親切なの? というのがすごく納得できるというか、本来そうなのかもなーとすら思わせました。
以前藤原竜也さんがバサーニオをやってた「ヴェニスの商人」を観たら、やっぱりアントニオ(あ、これもアントニオか・・・)がバサーニオにちょっとその気があるっぽい解釈で、これもアントニオがなんでそんなにバサーニオに対して尽くすのか、という理由としては納得だなあ、と思ったので、案外本来そういうんだったりして、と思ったりするのですが。
しかし、この解釈だと最後ハッピーエンドなのにアントニオだけかわいそう・・・(汗)
アントニオの牧島伸一さんこういう濃い役ぴったりですね・・・(笑)
あと、今まで観た十二夜よりもキャラが立ってるなーと思ったのはサー・アンドルーでした。今までは正直うざいキャラ、という印象しかなかったんですが、青木隆敏さんのサー・アンドルー、すごい存在感でした(笑)おバカでかわいくすら思えて来るという・・・(笑)一人で叩かれまくってたのもおかしかったし。なんかこのサー・アンドルーも、本来こういう立ち位置のキャラなのかな、と思えてしまいました。
しかし青木隆敏さん、「マージナル」以降観るたびにすごいインパクトなんですけど・・・(笑)なんか目が離せないです(笑)
オリヴィアはもともと結構好きなんですが、及川健さんのオリヴィアはなんか今までになくかわいい感じでよかったです。そういや及健と松慎が共演というのも珍しい気がして観られて良かったかな。
松本慎也さんのヴァイオラは素直に女の子が男装してるように見えたのがすごいなあと。自然にかわいかったです。
林勇輔さんのマライア、なんか厚化粧した方がかわいくなりますね・・・(笑)あれはおばさんメイクなんでしょうが。声は女の人でも全然おかしくないし、なんかものすごく自然に観られてしまいました。
船戸さんのサー・トービーはカッコよかったです。(船戸さん結構好き(笑))なんかブログでこの舞台すごく疲れると言ってましたが、確かにすごいテンションで動き回って、観てる方は面白かったですが大変なんでしょうね~
意外におかしかったのが、オーシーノ公の家来三人衆の山崎さん、笠原さん、石飛さんでした。出番ちょっとなのに。さすがシニアというところでしょうか・・・(笑)笠原さんのサー・トービー、石飛さんのマライアも面白かっただろうなあ。
あと、客演のマルヴォーリオの坂本岳大さんですね~。すごいおかしかった! ルックスではいままでにないカッコイイマルヴォーリオなのですが、それがかえっておかしかったですね~。演歌とか最高に笑えたし(笑)
曽世さんのオーシーノは出番少なくて勿体ない感じでしたね・・・
全体としてコメディのアレンジも劇団ならではの手馴れた感じで、面白かったです。サー・アンドルーのことを「見かけは豹柄だが」ってのが一番笑いました(笑)
Lifeとシェイクスピア喜劇、結構合ってるみたいですね。「真夏の夜の夢」も観に行けばよかったかな。またシェイクスピアもやってほしいですね。
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